1973年に「パブリカ」の上級モデルとしてデビューした「スターレット」は、1984年10月に6年ぶり2度目のフルモデルチェンジを受け3代目モデルに移行しました。「かっとび」や「韋駄天」のキャッチフレーズが掲げられるなど走行性能が重視された他、駆動方式がFRからFFに変更されると共にエンジンラインナップが一新されました。
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リアサスペンションを変更
ボディタイプは、乗用モデルは先代同様3ドア/5ドアハッチバックが設定された一方、商用バンは先代が5ドアハッチバックのストレッチ版であったのに対し、3ドアハッチバックと共通のボディに変更されました。スタイリングは、先代譲りの直線基調のプレーンなフォルムを受け継ぎながら、異形ヘッドランプの採用などによりイメージチェンジが図られました。
ボディサイズは全長3,700mm×全幅1,590mm×全高1,380mmで先代から全長を20mm、全幅を65mm拡大、ホイールベースは同一の2,300mmでした。サスペンション形式は、フロントは先代同様のマクファーソンストラット式を踏襲し、リアは4リンク/コイル式からトレーリングアーム/ツイストビーム式に変更されました。
発売当初用意されたエンジンは、新開発された1.3L直4SOHCシングルキャブレター仕様の2E-LU型(最高出力81ps)及び同EFI仕様の2E-ELU型(最高出力93ps)の2種類でした。トランスミッションは、先代同様4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。乗用モデルのグレード体系は、当初2E-LU型搭載の「スタンダード」「DX」「XL」、2E-ELU型搭載の「Si」「Ri」がラインナップされました。
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3代目スターレットのCM「かっとびスターレット」
3代目スターレットのCM「いだてんターボ辛口誕生」
ターボ車とディーゼル車を追加
そして1985年1月に、特別仕様車「ソレイユ」が設定されました。次いで1986年1月に、1.3Lインタークーラーターボ仕様の2E-TELU型エンジン(最高出力105ps)を搭載する「ターボS」「ターボR」が追加されると共に、ソレイユがカタロググレードに昇格しました。次いで1987年1月に、ターボ車を除きフェイスリフトが実施されました。
同時に、1.5L直4SOHCディーゼルの1N型エンジン(最高出力55ps)搭載車が追加された他、2E-ELU型エンジン搭載車に4速トルコン式ATが追加されました。又、ターボSに電子制御サスペンション「TEMS」がオプション設定されました。続いて1987年12月にターボ車がマイナーチェンジを受け、エンジンの最高出力が110psに向上しました。
次いで1988年4月に、Siとソレイユに電動キャンバストップ仕様が追加されました。そして1989年12月にフルモデルチェンジが実施され、4代目スターレット(P8♯型)に移行しました。
スターレット ターボS(EP-71)の口コミ評価/新車購入インプレッション
一番初めに買った車。これが何より一番記憶に残っている車ではないでしょうか。学生の頃、どうしてもスポーツカーが欲しくて、何とか買えない物かと日頃から雑誌などを隈なく見ていました。今では、あまり見られない傾向ですが、その当時、若い子が免許を取って初めに買う車は、ほとんどがスポーツカーでした。スカイライン、スープラ、RX-7など、欲しい車は色々ありましたが、学生がバイトしてローンを組んで、何とか乗れる車はリッターカークラスの車でした。
最終型のEP-71ターボ
何台か候補に上がり、決定したのはトヨタのスターレットのターボSでした。ちょうど1988年式でEP-71としては最終型だったので、値段もかなり割引され新車で130万円位だったのが選んだ理由の一つでした。もう一つの理由は、「1300ccとしては上のクラスの車を凌ぐ速さ」と言うキャッチコピーでした。
ディーラーで購入して、家まで持ってきてもらいました。色は白で、今でも持って来てもらった時の感動は忘れません。それまで教習所の車を入れて数台しか運転した経験は無かったですが、それまでの車に比べたら明らかに加速感、ステアリングの反応などが良く、乗っていて楽しい車でした。それからは街中を乗り回したり、近場の買い物や、色々な所に行きました。
直線的なデザインの内装
スキーにも活躍
スキーの時は、タイヤチェーンを買って学校の友達やバイトの仲間と出掛けたりしました。そんな時もスターレットは良く走ってくれました。パワーがあったので雪道は大丈夫かなと心配もありましたが、前輪駆動と言うこともあり、わりと安心して走ることが出来ました。家からスキー場が近くにあり、何回もスキーに行きました。スターレットで走った雪道の記憶は今でも鮮明です。
2MODE TURBOのインジケーターがソソります
一番長いドライブは、学校のある石川県から、実家の東京まで帰った時でした。何回か車で帰った事のある友達に聞いたら、高速を使えば7時間位で行けると聞いていたので、自分は下道で行ける所まで行ってみようと思い、計画を立てました。石川県からだと新潟から回る方法と滋賀県の方から回る方法がありますが、友達が7時間で行ったのが滋賀県のルートだったので、琵琶湖を回る下道を選びました。
今では体力的に出来ませんが、夜通し仮眠を入れながら走るつもりでしたので、出発は昼を過ぎてからでした。それから休憩を入れながら、買ったばかりの愛車と東京へと続く下道のドライブを楽しみました。
過酷なドライブだったけど良い思い出
そんなドライブも気がついたら朝の5時になっていました。場所を見たら、静岡の辺り。さすがにまずいと思い、少し高速に乗り、また下道に戻りました。疲れはピークでしたが、昼過ぎに何とか到着しました。仮眠を挟んだとはいえ、24時間走っていたことになります。過酷なドライブでしたが、今となってはスターレットでの楽しい思い出です。
前モデル:2代目スターレット
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