初代モデルが1964年にデビューしたフォード・モーターの2+2シーター仕様スポーティカー「マスタング」は、1993年のフルモデルチェンジにより通算5代目モデルに移行しました。先代から「フォックス・プラットフォーム」をキャリオーバーしながら、内外装デザインが一新されると共に衝突安全性の強化が図られました。
ボディを一回り拡大
ボディタイプは3/4代目に設定のあった3ドアハッチバックが廃止され、2ドアクーペと2ドアコンバーチブルの2タイプとなりました。スタイリングは先代の直線基調から一転、曲線基調の流麗なフォルムに変貌しました。ボディサイズは全長4,610~4,636mm×全幅1,824mm×全高1,346~1,356mmで、先代からは一回り拡大されました。
又、ホイールベースも20mm延長され2,573mmとなりました。サスペンション形式は、フロント:マクファーソンストラット式/リア:4リンク・コイル式が踏襲されました。駆動方式もFRを踏襲し、エンジンは当初ベースグレード用に3.8L V6OHV(最高出力147ps/最大トルク29.8kgm)が、上級グレード「GT」用に4.9L V8OHV(最高出力218ps/最大トルク39.4kgm)が搭載されました。
共に、組み合わせられるトランスミッションは5速MT又は4速トルコン式ATでした。又、ブレーキは全車に4輪ベンチレーテッド・ディスク式が採用されました。一方インテリアは、「デュアルコクピット」と呼ばれるラウンドした形状を持つ左右対称のインパネが採用され、直線基調のデザインだった先代から大きくイメージが変わりました。
V8エンジンを刷新
そして翌1995年、5.8L V8OHVエンジン(最高出力304ps)を搭載する高性能モデル「コブラR」が追加されました。次いで1996年には、4.9L V8エンジンが新世代の4.6L V8エンジンに置換れました。GTにはSOHC仕様(最高出力218ps/最大トルク39.4kgm)が搭載された他、新グレード「コブラ」にはDOHC仕様(最高出力309ps/最大トルク41.5kgm)が搭載されました。
続いて1999年のマイナーチェンジでエクステリア・デザインが変更されると共に、エンジンのアウトプットが3.8Lは最高出力193ps/最大トルク30.4kgmに、4.6L SOHCは最高出力264ps/最大トルク41.8kgmに、同DOHCは最高出力320ps/最大トルク43.7kgmにそれぞれ向上しました。次いで翌2000年には、コブラRのエンジンが5.4L V8DOHC(最高出力390ps/最大トルク53.2kgm)に置換されました。
そして2004年にフルモデルチェンジが実施され、6代目モデルに移行しました。5代目マスタングは、本国デビュー翌年の1994年5月に日本市場への初上陸を果たしました。当初のグレード体系は、3.8Lエンジン搭載の「Gクーペ/コンバーチブル」と5Lエンジン搭載の「GTクーペ/コンバーチブル」で、トランスミッションは全車4速トルコン式ATでした。
次いで1995年10月にGT系のエンジンが4.6Lに置換されると共に、3.8Lエンジン搭載の廉価版「Sクーペ」が追加されました。続いて翌1996年5月には、コブラ(5速MT仕様)が限定モデルとしてリリースされました。次いで1999年5月にマイナーチェンジ版への切り替えが行われ、その後は大きな仕様変更のないまま2005年5月まで販売が続けられました。
フォード マスタング (5代目 2000)の口コミ評価/インプレッション
海外ドラマ、海外映画が好きで良く見ていたのですが、中でもハリウッド映画が好きで拝見していました。車が出てくる映画が特に好きで、登場する車を見ると車種、年代まで自分で調べ、気に入った車があると、日本の数少ない外車系のディーラーまで見に行っていました。
その中で特に気に入ったのが、購入する事になる、5代目フォード・マスタング 2000年式 GH-1FARWP4でした。アメ車らしい斬新なデザインと流れるようなフォルムに憧れを抱いてしまい、次に乗るのはマスタングと決めていました。
そんなある日、カー雑誌を見ているとマスタングが売りに出されているのが目に飛び込み、とても興味を抱いたのですが、雑誌なので詳しく書いておらず、わからない事があったので今度はネットで調べると、同じお店が掲載をされており詳しく書いてありました。
年式、型式、内装、ボディの状態が載っており、その時点で極上車だという事も分ったので、さらに詳しく調べる為に、今度は販売店に連絡をして見ました。そこで話を聞くと、さらに詳しく教えてくれて、とても興味が湧いたので、ぜひお店に来てくださいと言う事になり、さっそくお店に出向くことになりました。
外車の中古車が中心のショップで
向かった先は外車専門店で、外車の中古車が中心のショップです。お店に着くと店員さんが温かく迎えてくれて色々と教えてくださり、今までの整備記録も揃えてあり、確実に整備をされている事も分りました。程度の方も良く、外観は綺麗に磨かれていて輝きもありますし、サビ等も無く、タイヤも新品が履いてありました。
もう、その時点で購入する気になっており、次週に購入すると言う事で契約をする事にしました。その後、次の週に、お店に引き取りに行き、友人と二人で搭乗をして帰る事になりましたが、乗る前からとても不安になっていました。と言うのも左ハンドルであり、生まれて初めて左ハンドルに乗ったので感覚が分らずに、車幅感覚が掴めないのです。
右側の感覚が分らなく本当にセンターラインの内側に車があるか不安で、対向車が来ると構えてしまい凄く恐かったです。右の座席に乗った友人に確認をしながら走りましたが、
大丈夫、の声だけで走っていました。特に右折の場合は難しく、対向車がいる場合はとても見難いので、かなり体を右に傾け覗き込むように見ましたが本当に恐かったです。
じつは、引き取りに行く前にドライブをして帰ろうと友人と約束をしていたのですが、不安な為にまっすぐ帰ろうと思いました。ですが、今ここで逃げていると、いつまでも乗れないので不安を抱きつつドライブコースに出かけました。コーナーも多い場所でしたが、道幅が広かったので快適に運転することが出来、坂道での加速性にも満足ができました。
体の芯まで響き渡る重低音
マスタングの性能ですが、踏み込むとアメ車らしい力強いエンジン音が響き、体の芯まで響き渡る重低音がして圧倒的なパワフルさを感じました。力強い加速に俊敏に反応するエンジンに運転の楽しさを覚えましたし、マスタングのオーナーになれて良かったと思いました。
その後、家に無事に着き安心をしましたが、こんなに緊張をしたドライブは初めてでした。そのあと慣れるために練習をしましたが、一ヶ月程で運転も慣れて不自由も無く乗れるようになり、マスタングと一体になれて喜びも倍増しました。
先代モデル:4代目マスタング
後継モデル:6代目マスタング