トヨタのアッパーミドルクラス「ウィンダム」は、「カムリ・プロミネント」の後継モデルとして1991年9月に発売されました。「セプター」のプラットフォームをベースに、4灯式プロジェクターヘッドランプ採用のスタイリッシュな4ドア・ピラードハードトップボディが架装されました。又、同時に北米市場でも「レクサス・ES300」の車名で発売され、高い評価を獲得しました。
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3ナンバーボディに3Lエンジンの組み合わせ
ボディサイズは全長4,780mm×全幅1,780mm×全高1,390mmで、カムリプロミネントよりも一回り大きく、特に3ナンバーサイズのワイドな全幅が特徴でした。ホイールベースはカムリプロミネントより20mm長く、セプターと同一の2,620mmとなった他、車両重量も大幅に増加し初期型で1,530~1,550kgとなりました。サスペンション形式は4輪ストラット式を踏襲し、駆動方式も同様にFFが採用されました。
一方、カムリプロミネントに設定のあった4WS(4輪操舵システム)は用意されませんでした。エンジンは、発売当初は3L V6DOHCの3VZ-FE型(最高出力200ps/最大トルク28kgm)のみの設定で、トランスミッションは電子制御4速トルコン式ATが組み合わせられました。当初のグレード体系は、グレード名無しのベースグレードと上級グレード「3.0G」の2タイプでした。
トヨタ ウィンダムのCM
2.5L車を追加
装備面では、「3.0G」には上下G感応式電子制御サスペンション「TEMS」、トラクションコントロール、ABS、運転席エアバッグが標準装備されました。更に、オプティトロンメーターや「ウィンダム・スーパーライブサウンドシステム」も用意されました。そして1993年8月に、2.5L V6DOHCの4VZ-FE型エンジン(最高出力175ps/最大トルク22.8kgm)を搭載する新グレード「2.5」が追加されました。
トランスミッションは3L車同様4速トルコン式ATで、車両重量は若干軽い1,510kgでした。同時に、「3.0G」に助手席SRSエアバッグシステムがオプション設定されました。次いで1994年8月のマイナーチェンジにより、エクステリア面では前後ランプのデザイン変更が、インテリア面では木目調パネル部分拡大や大型コンソールボックス採用による質感向上が図られました。
同時に、3L車の4速ATがフレックスロックアップシステム採用のECT-iEに変更され、10モード燃費がそれまでの8.4km/Lから9km/Lに向上しました(2.5L車は8.9km/Lで不変)。又、グレード体系も変更され、「2.5」「2.5G」「3.0」「3.0G」の4タイプとなりました。続いて1995年4月に、「2.5」をベースとした特別仕様車「2.5レクスター」が発売されました。
そして1996年8月にフルモデルチェンジが実施され、2代目MCV20/21型に移行しました。