フォルクスワーゲンは1998年、「ヴェント」の後継車種となると共に、3ドア/5ドアハッチバックコンパクトカー「ゴルフⅣ」の4ドアセダン/5ドアステーションワゴン版である「ボーラ」を発売しました。ヴェントよりも遥かにスタイリッシュなフォルムに変身すると共に、内外装の質感アップによりゴルフとの差別化が鮮明になった事が特徴でした。
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ヴェントからボディを拡大
スタイリングは、ヴェントが単にゴルフにトランクルームを付け足したようなデザインであったのに対し、Cピラーがリデザインされた事でより均整の取れたプロポーションが実現しました。ボディサイズは全長4,375mm×全幅1,735mm×全高1,495mmで、ヴェントから一回り拡大され、日本においては3ナンバーサイズとなりました。
ホイールベースはゴルフⅣと同一の2,515mmで、ヴェントからは40mm延長されました。サスペンション形式は、ゴルフⅣと共通のフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式が踏襲されました。駆動方式はゴルフ同様FFがメインで、一部グレードにオンデマンドタイプのフルタイム4WDが設定されました。
エンジンは、欧州仕様には1.4L直4NA/1.6L直4NA/1.8L直4ターボ/2L直4NA/2.3L V5NA/2.8L V6NAのガソリンユニットと、1.9L直4ディーゼルターボが用意されました。トランスミッションは、5速/6速MTと4速/5速トルコン式ATが設定されました。日本市場には、同年9月からセダンのみが導入開始されました。
日本向けは3種類のエンジンを用意
当初のグレード体系は、2Lエンジン(最高出力116ps/最大トルク17.3kgm)+4速AT+FF方式採用のベースグレード(グレード名無し)と、2.3L V5エンジン(最高出力150ps/最大トルク20.9kgm)+4速AT+FF方式採用の「V5」の2タイプで、共に右ハンドル仕様でした。安全装備面では、両グレードにSRSデュアル&サイドエアバッグシステムやEBD付ABSが標準装備されました。
その後の日本仕様車の変遷は、まず翌2000年11月、2.8L V6エンジン(最高出力204ps/最大トルク27.5kgm)+6速MTを搭載し、スポーツサスペンションや横滑り防止装置「ESP」が備わるフルタイム4WDグレード「V6 4モーション」(左ハンドル)が追加されました。次いで2002年の一部改良で、全車にESPとEDS(エレクトリック・デファレンシャルロック・システム)が標準化されました。
次いで2002年9月にV6 4モーションが右ハンドル仕様に変更され、翌2003年3月には全車にSRSカーテンエアバッグシステムが標準化されました。そして2005年2月にV6 4モーションがカタログ落ちした後、翌2006年2月に後継車種「ジェッタ」に後を譲り全車生産終了となりました。
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