1975年にフォルクスワーゲンのエントリーモデルとして誕生した「ポロ」は、2001年に7年ぶり3度目のフルモデルチェンジが実施され、4代目9N型に移行しました。先代から基本コンセプトを受け継ぎながら、ボディが一回り拡大された他、定評のあったボディ剛性や安全性能に更なる強化が図られました。
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初期型は丸型ヘッドランプを採用
ボディタイプは4ドアセダンと5ドアステーションワゴンが廃止され、3ドア/5ドアのハッチバックのみでのスタートとなりました。スタイリングは当初、弟分の「ルポ」を彷彿とさせる丸型ヘッドランプ装備のフロントマスクが採用され、ファニーな印象を醸すものとなりました。又、5ドアは従来の4ライトウィンドウから6ライトウィンドウに変更されました。
ボディサイズは全長3,915mm×全幅1,665mm×全高1,480mmで、先代後期型からそれぞれ165mm×5mm×55mm拡大されました。又、ホイールベースは60mm延長され2,470mmとなりました。サスペンション形式はフロント:マクファーソンストラット式/リア:トレーリングアーム式が踏襲され、駆動方式も従来同様FFが採用されました。
エンジンは当初、1.2L直4SOHC(最高出力55ps/最大トルク11kgm)、同DOHC(最高出力64ps/最大トルク11.4kgm)、1.4L直4DOHC(最高出力75ps/最大トルク12.8kgm)のガソリンと、1.4L直4SOHCターボ(最高出力75ps/最大トルク19.9kgm)、1.9L直4SOHC NA(最高出力64ps/最大トルク12.7kgm)、同ターボ(最高出力101ps/最大トルク24.5kgm)のディーゼルが用意されました。
SUV風モデルやセダンを追加
トランスミッションは先代同様、5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。又、安全装備はSRSデュアルエアバッグシステムとABSに加え、新たにSRSサイドエアバッグシステムやESP(横滑り防止装置)が採用されました。そして2003年に入ると、5ドアをベースに外観をクロスオーバーSUV風に仕立てた派生モデル「クロスポロ」と、3ボックス型の4ドアセダン(日本への導入はなし)がラインナップに加わりました。
次いで2005年にフェイスリフトが実施され、異型ヘッドランプの採用などにより精悍なフロントマスクに変貌しました。同時に、ハッチバックに1.8L直4DOHCガソリンターボエンジン(最高出力150ps/最大トルク22.4kgm)+5速MTを搭載するホットモデル「GTI」が追加されました。そして2009年にフルモデルチェンジが実施され、現行6R型に移行しました。
日本市場にはガソリン車のみを導入
日本市場における4代目ポロは、まず2002年5月に1.4Lガソリンエンジン+4速ATを搭載する「2ドア」(3ドアハッチバック)と「4ドア」(5ドアハッチバック)の導入が開始されました。次いで2005年9月にビッグマイナーチェンジ版の2ドア/4ドアの導入が開始され、追って同年12月にはGTI(3ドア/5ドア)が追加されました。
続いて2006年9月、1.6L直4DOHCガソリンエンジン(最高出力105ps/最大トルク15.1kgm)+6速トルコン式ATを搭載するクロスポロの導入が開始されました。同時に既存グレードの見直しが図られ、2ドアはグレード名が「1.4トレンドライン」となり、4ドアはクロスポロと同一のパワートレインに置換されると共にグレード名が「1.6スポーツライン」となりました。
更に翌10月には、1.4トレンドラインの上級グレードとなる「1.4コンフォートライン」が追加されました。次いで2007年10月、1.4Lエンジンのアウトプットが最高出力80ps/最大トルク13.5kgmに高められると共に、組み合わせられるトランスミッションが6速ATに変更されました。そして2009年10月に、現行モデルに切り替えられました。
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