1979年に初代「ゴルフ」をベースとした3ボックス型セダンとして誕生した「ジェッタ」は、2011年のフルモデルチェンジによりジェッタとしては4代目、「ヴェント」「ボーラ」時代を含めると通算6代目となる1B型に移行しました。基本コンポーネンツを2008年に登場した6代目ゴルフ(ゴルフⅥ)と共有する一方で、パネルを共有しないオリジナルデザインのボディが与えられ、差別化が明確になりました。
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優れた空力特性を実現
ボディタイプは先代同様、4ドアセダンと5ドアステーションワゴンが用意されました。スタイリングは、水平基調のフロントマスクの採用などにより先代よりもシャープな雰囲気に変貌すると共に、Cd値0.3の優れた空力特性を実現しました。ボディサイズは全長4,628~4,644mm×全幅1,778mm×全高1,450~1,453mmで、先代から全長が若干拡大され全幅は実質的に同等、全高は僅かに低くなりました。
又、ホイールベースは先代及びゴルフⅥより75mm長い2,650mmに設定され、全長の拡大と相まって後席の居住性が改善されました。サスペンション形式はフロント:ストラット式/リア:4リンク式が踏襲され、駆動方式も先代同様FFとフルタイム4WDが設定されました。又、ブレーキは全車に4輪ベンチレーテッド・ディスク式が採用されました。
ハイブリッドモデルも追加に
エンジンは当初、ガソリンは1.2L直4SOHC直噴ターボ(最高出力105ps/最大トルク17.8kgm)、1.4L直4DOHC直噴ターボ(最高出力122ps/最大トルク20.4kgm)、同ツインチャージド(最高出力160ps/最大トルク24.5kgm)、2L直4DOHC NA(最高出力115ps/最大トルク17.3kgm)、同直噴ターボ(最高出力200ps/最大トルク28.6kgm)、2.5L直5DOHC NA(最高出力170ps/最大トルク24.5kgm)の6種類がラインナップされました。
一方ディーゼルは、1.6L直4DOHCターボ(最高出力105ps/最大トルク25.5kgm)と2L直4DOHCターボ(最高出力140ps/最大トルク32.6kgm)のラインナップでした。トランスミッションは、1.2L/1.4Lガソリンに6速MT/7速DSGが、2LガソリンNAに5速MT/6速DSGが、2Lガソリンターボ/ディーゼルに6速MT/6速DSGが、2.5Lガソリンに5速MT/6速トルコン式ATが、1.6Lディーゼルに5速MT/7速DSGが設定されました。
そして2013年、1.4Lガソリンターボエンジン+モーター+7速DSGから構成されるハイブリッドユニットを搭載する「ハイブリッド」が追加され、2014年には2.5L直5エンジンが1.8L直4ターボエンジン(最高出力170ps/最大トルク25.5kgm)に置き換えられました。ジェッタの生産はメキシコ、ロシア、インド、中国、マレーシア、ブラジルで行われ、最大のマーケットは北米となっています。
一方日本市場では、様々なグレードが正規ディーラーを通じて輸入販売されてきた先代までと異なり、現在まで導入が見送られています。
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