初代モデルが1975年にデビューしたフォルクスワーゲンのエントリーモデル「ポロ」は、1994年9月に13年ぶり2度目のフルモデルチェンジが実施され、3代目6N型に移行しました。従来モデルから内外装の質感や後席の居住性が改善された他、ボディ剛性や衝突安全性の強化が図らるなど、総合的な完成度に磨きが掛けられました。
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空力特性を改善
ボディタイプは2ドアセダンが廃止され、3ドアハッチバックと新たに設定された5ドアハッチバックでのスタートとなりました。スタイリングは、それまでのボクシーなイメージを脱し曲線を取り入れた流麗なフォルムに変貌すると同時に、空力特性も改善されました。初期型のボディサイズは全長3,715mm×全幅1,660mm×全高1,435mmで、先代から全幅と全高が拡大されました。
又、ホイールベースは75mm延長され2,410mmとなり、サスペンション形式はフロント:マクファーソンストラット式/リア:トレーリングアーム式が踏襲されました。駆動方式は従来同様FFで、エンジンは当初先代からキャリオーバーされた1L直4SOHC(最高出力45ps)と1.3L直4SOHC(最高出力55ps)、そして新設定された1.6L直4SOHC(最高出力75ps)のガソリン3種類が用意されました。
エアバッグとABSを装備
トランスミッションは5速MTに加え、同車初となるAT(4速トルコン式)が設定されました。その他の機構面では、ラック&ピニオン式のステアリングにパワーアシストが備わった他、フロントに装備されるディスクブレーキはベンチレーテッド型にアップグレードされました。又、安全装備として新たにSRSデュアルエアバッグシステムとABSが採用されました。
そして翌1995年、3ボックス型4ドアセダンの「クラシック」と5ドアステーションワゴンの「ヴァリアント」がラインナップに加わりました。そのエンジンには、2種類の1.6Lガソリン(最高出力75ps/100ps)と1.9L直4SOHCディーゼル(最高出力64ps)が設定されました。又、同年にハッチバック用の1.3Lエンジンが新開発の1.4Lエンジンに置き換えられました。
ビッグM/Cで大幅にリファイン
次いで1996年には、1Lエンジンがこれも新開発のアルミブロック+マルチポイントエンジェクション仕様の新ユニット(最高出力50ps)に置き換えられました。続いて2000年にハッチバックのビッグマイナーチェンジが実施され、70%に及ぶ部品が刷新されると共に内外装デザインが一新されました。同時に、1.6L直4DOHCガソリンエンジン(最高出力125ps)を搭載するホットハッチ「GTI」が追加されました。
そして翌2001年にフルモデルチェンジが実施され、4代目9N型に移行しました。日本市場における3代目ポロは、まず1996年8月に1.6Lエンジン+4速ATを搭載する「2ドア」(3ドアハッチバック)と「4ドア」(5ドアハッチバック)の導入が開始され、追って同年10月に2ドアに5速MT仕様が追加されました。
次いで2000年5月に、ビッグマイナーチェンジ版の導入が開始されました。ラインナップは、1.4Lエンジン+4速AT搭載の2ドア/4ドア及び4ドア・キャンバストップ仕様の「オープンエア」と、1.6L DOHCエンジン+5速MT搭載のGTIの4タイプが用意されました。そして2002年5月に、4代目モデルに切り替えられました。
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