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日本で生まれ欧米で育ったパイクカーという文化

自動車のカテゴリーには様々なものがありますが、その中のひとつに、「パイクカー」と呼ばれるカテゴリーがあります。パイクカーとは、居住性や荷室のスペースなどを多少犠牲にしてでも、デザイン性を最優先して設計される車の事です。パイクカーのスタイリングは、完全にオリジナル設計の場合もあれば、過去の名車に雰囲気を似せて設計される場合もあります。

前者の例として、トヨタWiLL Viや、日産Be-1、パオ、フィガロ、光岡ガリューなどが代表格として挙げられます。又、後者の例では、BMWミニ、フィアット500、フォルクスワーゲン・ザ・ビートル、クライスラーPTクルーザー(1930年代のクライスラー車を模したもの)、トヨタ・オリジン(初代クラウンを模したもの)、光岡ビュート(ジャガーMK2を模したもの)などがあります。

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どこかで見たようなデザインだった日本のパイクカー

いずれの場合も、堅実な設計のシャシーやエンジンをベースに、レトロ調の雰囲気を備えたボディを架装しているのが特徴です。走行性能や実用性の面で抜きん出ている車種は少なく、あくまでも外観や内装の雰囲気で魅せる事に主眼を置いているケースが殆どです。

上記した車種のうち、国内メーカーによるパイクカーは、光岡自動車の車種を除き、全てバブル期前後に生産されたもので、現在は新車販売されていません。バブル期は国産車のカテゴリーも百花繚乱で、パイクカーもそれなりのニーズがあり、特にBe-1などは中古車に300万円のプレミアム価格が付く程の人気ぶりでした。

しかし、バブル崩壊後はパイクカーのような実用性に劣り、価格的にも割高感のある車種は敬遠されるようになり、次々と姿を消していきました。パイクカーは面白い存在ではあっても、ビジネスとして成立させるには当時の日本では難しく、車種数の削減に奔走する日本の自動車メーカーにあっては、パイクカー真っ先にリストラの対象となりました。

当時、日本で根付かなかった要因の1つは、「どっかで見たような…」というレトロ調だけでは多くの購買者層のココロを掴めなかったからじゃないかと思います。

パイクカーのムーブメントは欧米へ

欧米では、メルセデス、BMW、フォルクスワーゲンといった質実剛健をウリとするメーカーが勝ち残っていった一方、ローバー、ジャガー、ロータスなど味のあるクルマを製造する小さなメーカーは淘汰されていました。

そこで往年の名車を現代の技術で上手くリバイバルさせる第二のパイクカー文化が生まれてきました。元々自動車文化が成熟している為、個性的な車種を受容する素地が出来上がっていた事もあって、現在でも少なくない種類のパイクカーが市販されるようになりました。

日本においても、ミニ、フィアット500、ザ・ビートルは正規ディーラーより新車で購入出来る事もあり、一定数のファンが存在します。中でも、ミニの人気は非常に高く、路上で目にする機会も多くなっています。

ビートル、フィアット500は、もともと自社の車種をモチーフにしたパイクカーでしたが、BMWは経営難だったローバーからミニのブランドを買い取り、BMWのブランド力・技術と上手く融合させ、MINIを世界的なブランドに再生しました。BMWの経営手腕の凄さが垣間見えます。

そして再び日本でも

日本のメーカーもバブルの後遺症から脱し、やっと攻めの体制に入りつつある事、自動車文化が成熟してきた事などを受けて、欧米的なパイクカー、つまり往年の名車をモチーフにしたパイクカーが誕生してきました。ホンダの軽自動車N-ONEは、N-BOXのプラットフォームに往年のN360に雰囲気を似せたボディを架装したモデルですが、これも欧米型のパイクカーと言えます。

N-ONEの場合は、トールワゴン車である為スペースユーティリティーにも優れ、デザイン性と実用性を兼ね備えた車種になっているのが特徴です。かつてのN360ユーザーからは、デザイン上車高が高過ぎる点に不満も出ているようですが、新しいパイクカーのあり方として、ひとつの方向性を示した事は確かです。

往年の名車オマージュ型とは違いますが、昨年発売されて瞬く間に人気車種となったスズキ・ハスラーも、ワゴンRをベースとして日本で生まれ育った軽トールワゴンというジャンルに、レトロな雰囲気とSUVテイストを上手く融合したクルマです。広義の意味で言うと、トヨタ86もオマージュ型のスポーツカーかもしれません。

クルマは実用品という面も大きいですが、性能が良いだけじゃ面白くないのもまた事実です。日本でも、もっともっと面白いクルマが出てきてほしいものです。

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