日産自動車は1985年9月、大衆車「サニー」にフルモデルチェンジを実施し通算6代目モデルに移行させると同時に、歴代サニーとして初めてNISMO(ニスモ)が手掛けるコンプリートモデル「305Re NISMO」を設定しました。エンジンこそ大人しい仕様であったものの、専用の内外装や足回りを採用したスポーティなモデルに仕上がっていました。
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エアロパーツやスタビライザーを装着
ボディタイプは3ドアハッチバックのみの設定で、4ドアセダンはラインナップされませんでした。スタイリングは、他のグレード同様直線を基調とするシャープなフォルムを踏襲しながら、PIAA製フロントハロゲンフォグランプが組み込まれたフロントエアロバンパーや、リアアンダースポイラーの装着などにより差別化が図られていました。
全長4,020mm×全幅1,640mm×全高1,415mmのボディサイズや、2,430mmのホイールベースは他のグレードと共通で、車両重量はやや重い950~990kgでした。サスペンションは、形式こそ他のグレードと同様のフロント:ストラット式/リア:パラレルリンク式ながら、よりハードなセッティングが施されると共に前後にスタビライザーが備わる仕様でした。
駆動方式はFFを踏襲し、エンジンは当初1.5L直4SOHC電子燃料噴射(ニッサンECCS)NA仕様のE15E型(最高出力82ps/5,600rpm・最大トルク12.5kgm/2,800rpm)が搭載されました。組み合わせられるトランスミッションは、5速MTと4速トルコン式ATが用意されました。その他の機構面では、ステアリング形式は他のグレード同様ラック&ピニオン式が採用されました。
NISMO専用メーターやステアリングを採用
又、ブレーキは他のグレードと共通となるフロント:ディスク式/リア:ドラム式のオーソドックスな方式が採用された一方、ホイール&タイヤは5.5J×14+185/60R14 82Hというワイドなサイズが装着されました。一方インテリア面では、NISMOホワイトメーター採用のインパネが備わる他、NISMO本革巻き3スポークステアリングホイール、スポーツシート、フートレストなどが装着されました。
又、装備面ではタイマー付ワンタッチパワーウィンドウや集中ドアロックが標準で備わる他、オプションで電動スライドサンルーフやCDデッキ付コンビステレオ、オートエアコンなどが用意されました。そして1987年9月のマイナーチェンジでフロントマスクやリアコンビネーションランプの意匠が変更されると同時に、エンジンが新世代の1.5L直4SOHCユニットGA15E型に置換されました。
スペックは最高出力97ps/6,000rpm・最大トルク13.1kgm/4,400rpmで、E15E型から15ps/0.6kgmのアウトプット向上を果たしていました。そして1990年1月のフルモデルチェンジで7代目B13型サニーに移行すると同時に、生産終了となりました。
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