ダイハツ ムーヴ (新型 6代目 LA150/160S 2014):走りの質感を大幅にアップ。安全装備を強化

ダイハツ ムーヴ カスタム '14

ダイハツ ムーヴ カスタム ’14 (出典:carsensor.net)

ダイハツ 新型ムーヴの特徴

ダイハツの軽トールワゴン「ムーヴ」は、2014年12月に5度目となるフルモデルチェンジを実施し、現行型となりました。今回のモデルチェンジでは、従来のモデルからボディ構造や足回りなどの根幹部分を根本から見直し、快適性や走行性能全般の大幅な改善を図った事が最大の特徴となっています。

軽量・高剛性のDモノコックボディ

ボディは、「Dモノコック」と呼ばれるダイハツ独自の構造を持つもので、高剛性と軽量化を同時に実現した事が特徴となっています。又、テールゲートが初代から続いた横開き式を止め、跳ね上げ式に変わっています。スタイリングは、ボディ側面のプレスラインにより躍動感が演出され、特に「カスタム」は迫力溢れるフロントマスクを採用した事により、先代以上にアグレッシブな印象を強めています。

ダイハツ ムーヴ カスタム '14 (出典:daihatsu.co.jp)

ダイハツ ムーヴ カスタム ’14 (出典:daihatsu.co.jp)

又、ボディの基本的なスタイリングが初めてカスタムを前提にデザインされた事も、大きな変化となっています。ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,630mmで先代と大差なく、ホイールベースも先代と同一の2,455mmとなっています。サスペンション形式は、前マクファーソンストラット式/後トーションビーム式(FF)・3リンク式(4WD)を踏襲しつつ、特性の見直しと剛性強化を図った改良型が採用されています。

燃費が向上し、ドライビングポジションも改善

車両重量は、後述する安全装備の充実などによりボディの軽量化を相殺した形になり、先代とほぼ同等の820kg~900kgとなっています。エンジンは、先代同様の直3 DOHC NAのKF-VE型と同ターボのKF-DET型が搭載され、最高出力と最大トルクもそれぞれ52ps/6.1kgm、64ps/9.4kgmと、先代と同一のスペックとなっています。一方、燃費性能は先代の23.4km/L~29km/Lに対し、25.6km/L~31km/Lに向上しています。

ダイハツ ムーヴ '14 (出典:daihatsu.co.jp)

ダイハツ ムーヴ ’14 (出典:daihatsu.co.jp)

トランスミッションは、先代に引き続き全グレードにCVTが搭載された他、「Dアシスト切替ステアリングスイッチ」の新設により、燃費優先のエコモードと加速性能優先のパワーモードの切り替えが可能となっています。更に、ペダルレイアウトとステアリング位置の見直しにより、適切なドライビングポジションを実現すると共に、ABペダルの高さを変える事で、踏み間違え事故への対策が施されています。

安全装備を大幅に強化

横滑り防止装置「VSC」とトラクションコントロールが全グレードに標準装備されると同時に、新たに後方誤発進制御機能が追加された衝突被害軽減ブレーキ「スマートアシスト」が各グレードに設定されています。更に、2015年4月に一部改良が行われた際に、作動速度域を拡大すると共に、新たに車線逸脱警報機能と対歩行者衝突警報機能を備える「スマートアシストⅡ」へと進化しています。

ダイハツ ムーヴ '14 (出典:daihatsu.co.jp)

ダイハツ ムーヴ ’14 (出典:daihatsu.co.jp)

現行型ムーヴは、ボディの剛性感の高さや、走る・曲がる・止まるの3要素において、軽自動車の概念を覆す水準に到達しています。設計スタッフは現行ムーヴの開発にあたり、「フォルクスワーゲン・up!」をベンチマークにしたと発言しており、それが結実したと言えるものとなっています。

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ダイハツ ムーヴの歴史

ダイハツの軽トールワゴン「ムーヴ」は、1995年8月に、このカテゴリーとしては「スズキ・ワゴンR」に続く2番目の車種として登場しました。登場がワゴンRの2年後であった事から、その大ヒットに触発されて開発されたパクリ商品ではないかと揶揄される事がありましたが、ムーヴの企画自体はワゴンR発売前に立ち上がっていました。

初代モデルは堅実な設計:L600/610S (’95-’98)

ダイハツ ムーヴ '95

ダイハツ ムーヴ ’95 (出典:carsensor.net)

「ムーヴ」という車名は、自動車の価値観を新たな方向に動かしたいという意図が込められ命名されました。初代モデルは、「ミラ」のコンポーネンツを流用して製造された為、メカニズム上は格別目新しい機構はなかったものの、全高をミラよりも18㎝高く設定すると共に、ボンネットを短縮した事により実現した室内空間の広さが、最大の特徴となりました。

エンジンはNAとターボが用意され、トランスミッションは5速MTと3速及び4速トルコンATで、駆動方式はFFの他にフルタイム式及びパートタイム式の4WDが用意されました。1997年に実施された一部改良の際には、内外装をスポーティに演出した派生モデル「カスタム」が追加され、メーカー仕様カスタムワゴンの先駆けとなりました。

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モデルチェンジごとに方針が変化

2代目 L900/910S (’98-’02):新規格に対応し、居住性と安全性が向上

ダイハツ ムーヴ '99

ダイハツ ムーヴ ’99 (出典:carsensor.net)

1998年に、軽自動車の規格改正に合わせ初のフルモデルチェンジを実施し、2代目となりました。全長と全幅が新規格一杯まで拡大されると共に、全高も初代モデルよりも高く設定され、居住性が一層向上しました。先代同様、標準モデルと共にカスタムも設定されましたが、特にジウジアーロのデザインによる標準モデルの洗練された外観が際立っていました。

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3代目 L150/160S (’02-’06):プラットフォームを刷新し、スタイリング路線を変更

ダイハツ ムーヴ '02

ダイハツ ムーヴ ’02 (出典:carsensor.net)

2002年に2度目のフルモデルチェンジを実施し、プラットフォームを一新すると同時に、全高が若干下げられカジュアル志向の強いスタイリングに変化しました。又、4WDモデルがフルタイム式に統一され、トランスミッションは後にCVTが追加されました。そして、クルーズコントロールなど軽自動車としては先進的な装備を用意した事も、この3代目モデルの特徴でした。

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4代目 L175/185S (’06-’10):大幅なイメージチェンジを図り、基本性能も向上

ダイハツ ムーヴ '06

ダイハツ ムーヴ ’06 (出典:favcars.com)

2006年に3度目のフルモデルチェンジを実施し、スタイリングが従来の1.5ボックススタイルから、ボディラインがボンネットから傾斜の強いフロントウィンドウへと続くワンモーションフォルムへと変わりました。全高が先代よりも更に低く設定された一方、ホイールベースは室内長を稼ぐ為逆に延長されました。又、エンジンが新開発の物に刷新されました。

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5代目 LA100/110S (’10-’14):軽量化やアイドリングストップ機構で燃費を改善

ダイハツ ムーヴ '10

ダイハツ ムーヴ ’10 (出典:favcars.com)

2010年に4度目のフルモデルチェンジを実施した際には、再び1.5ボックススタイルに戻ると共に、軽量化対策を行い、モデルチェンジの度に重くなっていた車両重量が初めて先代よりも軽くなりました。又、エンジンの改良と共にトランスミッションをCVTに一本化し、アイドリングストップ機構を採用する事で、燃費が先代よりも大幅に向上しました。

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現行モデルは大幅に魅力アップ

そして、2014年に5度目となるフルモデルチェンジを実施し、現行モデルとなりました。最大の特徴は、ボディの骨格構造を見直す事で軽量化と高剛性を両立させた事と、足回りの刷新により操縦安定性と乗り心地を大幅に改善した事にありました。又、衝突被害軽減ブレーキ「スマートアシスト」の機能が強化され、更に一部改良でより高機能な「スマートアシストⅡ」に進化するなど、安全装備が大幅に充実しました。

ムーヴは、初代モデルから現行モデルまで一貫してベストセラーとなっており、ワゴンRと熾烈な販売競争を繰り広げるなど、軽トールワゴンの代表的な車種の一つになっています。しかし、キープコンセプトを貫いているワゴンRと比較すると、モデルチェンジごとにコンセプトが変わっている事が、ムーヴの特徴となっています。

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