1997年に初代モデルがデビューした富士重工業のクロスオーバーSUV「スバル・フォレスター」は、2007年12月に2度目のフルモデルチェンジを受け3代目モデルに移行しました。先代からボディサイズが一回り拡大され居住性が向上すると共に、エンジンのリニューアルに伴いアウトプットや燃費が向上しました。
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リアサスペンション形式を変更
ボディは高剛性化が図られると共に、スタイリングもスラントノーズの採用などによりイメージの刷新が図られました。ボディサイズは全長4,560mm×全幅1,780mm×全高1,675mmで、先代からそれぞれ75mm×45mm×85~125mm拡大されました。ホイールベースは90mm延長され2,615mmとなり、車両重量は60kg程増加し1,430~1,520kgとなりました。
サスペンション形式は、従来の4輪ストラット式に対しリアがダブルウィッシュボーン式に変更されました。駆動方式は従来同様全車フルタイム4WDで、エンジンは当初2.5Lフラット4が廃止され、2Lフラット4のEJ20型のみとなりました。用意されたのはDOHC化されたNA仕様と、大幅な軽量化が図られたDOHCターボ仕様の2種類でした。
スペックは前者が最高出力148ps/最大トルク19.5kgm、後者が最高出力230ps/最大トルク32.5kgmで、共に最高出力・最大トルク共に先代から向上を果たしていました。トランスミッションは先代同様、それぞれに5速MTと4速トルコン式ATが用意されました。当初のグレード体系は、下からNAエンジン搭載の「2.0X」「2.0XS」とターボエンジン搭載の「2.0XT」の3タイプでした。
更に、2.0XS/XTには上質な内装が備わる「プラチナセレクション」及び「プラチナレザーセレクション」が設定されました。そして2009年1月の一部改良で全車にリアフォグランプが、2.0Xを除く全車にSRSサイド&カーテンエアバッグシステムが標準装備されました。同時に、プラチナレザーセレクションに代わり「ブラックレザーセレクション」が設定されました。
スバル フォレスターのCM
改良により環境性能が向上
次いで同年12月の一部改良で、ターボ・AT車が触媒やECUの設定変更により環境対応車普及促進税制に適合、追って翌2010年4月には、ターボ・MT車も環境対応車普及促進税制に適合しました。次いで同年10月のマイナーチェンジで内外装が変更されると共に、足回りの改良による操縦安定性と乗り心地の向上が図られました。
同時に、NA車のエンジンが同一仕様の新世代ユニットFB20型(最高出力148ps/最大トルク20kgm)に置換され燃費が向上した他、先代に設定のあった2.5Lフラット4DOHCターボのEJ25型エンジン(最高出力263ps/最大トルク35.4kgm)と、5速トルコン式ATを搭載する新グレード「Sエディション」が追加されました。
そして2012年11月にフルモデルチェンジが実施され、現行型となる4代目SJ系にバトンタッチされました。