1972年に本田技研工業初の本格的な世界戦略車としてデビューしたコンパクトカー「シビック」は、2000年9月に5年ぶり6度目のフルモデルチェジを受け、通称「スマートシビック」と呼ばれる7代目モデルに移行しました。「スマートコンパクト」をテーマに居住性とスタイリングの両立が図られた他、燃費・環境性能に一段と磨きが掛けられました。
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ビッグキャビン化を図ったボディ
ボディタイプは、国内向けは3ドアハッチバックに代わり設定された5ドアハッチバックと、4ドアセダン「フェリオ」の2タイプとなりました。スタイリングは、ノーズの短縮とビッグキャビン化により従来から大幅にイメージを変えました。ボディサイズは全長4,285mm(ハッチバック)/4,435mm(フェリオ)×全幅1,695mm×全高1,495mm(ハッチバック)/1,440mm(フェリオ)で、先代よりも全高が高く設定されました。
ホイールベースはフェリオは先代と同一の2,620mmで、ハッチバックはそれより60mm長く設定されました。サスペンション形式は、先代の4輪ダブルウィッシュボーン式からフロントがストラット式に変更されました。駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定され、エンジンは1.5L直4SOHC/同リーンバーン仕様/同VTEC仕様のD15B型と、1.7L直4SOHCのD17A型が用意されました。
最高出力/最大トルクは、D15B型が105ps/13.8kgm、同リーンバーン仕様が105ps/14.2kgm、同VTEC仕様が115ps/14.2kgm、D17A型が130ps/15.8kgmでした。トランスミッションは、5速MT/4速トルコン式AT/CVT「ホンダマチック」が設定されました。そして2001年10月にマイナーチェンジが実施され、内外装デザインの変更と共に一部グレードが「超-低排出ガス」認定を取得しました。
ハイブリッド車を追加
2001年12月、輸出向けに用意される3ドアハッチバックボディに2L直4DOHCのK20A型エンジン(最高出力215ps/最大トルク20.6kgm)+6速MTを搭載するホットハッチ「タイプR」と、フェリオと共通のボディにパラレル型ハイブリッドシステム「新Honda IMAシステム」(1.3L直4SOHCのLDA型エンジン+モーター)を搭載する「ハイブリッド」が追加されました。
次いで2002年10月の2度目のマイナージェンジにより、装備の充実化や内装の質感向上が図られました。続いて2003年9月、タイプRを除き3度目のマイナージェンジが実施され、内外装デザインの変更と共に、ハッチバック1.5L車が廃止されるなどグレード体系の見直しが行われました。追って2004年1月には、タイプRのマイナーチェンジが実施されました。
フェイスリフトやリアコンビネーションランプの意匠変更が行われた他、レカロ製ツートーンカラーバケットシートやイモビライザーが採用されました。そして2005年9月にフルモデルチェンジが実施され、8代目モデルに移行しました。
先代モデル:6代目シビック
後継モデル:8代目シビック