ホンダは2015年3月のジュネーブモーターショーで、通算4代目となるFFホットハッチ「シビックタイプR」を発表、日本国内では12月7日発売となる事が発表されました。歴代モデル初のターボチャージャーエンジンを搭載する他、走行性能を高める為の数々の機構を採用し、ドイツのニュルブルリンク北コースにおいて「ルノー・メガーヌRS」が保持していた量販FF車最速ラップタイムを更新しました。
新車購入ガイド:【2023最新】シビックの値引き 納期 乗り出し価格
ボディは剛性と空力特性を追求
ボディは9代目欧州仕様シビック5ドアをベースとしながら、剛性アップやエアロパーツ採用などによる空力特性改善が行われると同時に、サスペンションやブレーキ、ステアリングシステムなども専用設計のものとなっています。スタイリングは先代のRN2型以上にアグレッシブに変貌すると同時に、ボディサイズも一回り大きい全長4,390mm×全幅1,880mm×全高1,460mmとなっています。
ホイールベースは35mm短縮され2,600mmとなり、車両重量は60kg増加し1,380kgとなっています。サスペンション形式はRN2型同様のフロント:マクファーソンストラット式:リア/トーションビーム式を踏襲しながら、フロントにハイパワーFF車特有のトルクステアを大幅に軽減する「デュアル・アクシス・ストラットサスペンション」が採用された事が特徴となります。
市販FF車トップの性能
又、電子制御によるアクティブダンパーや、回頭性とライントレース性を向上させる「アジャイルハンドリングアシスト」の他、ブレンボ製4ポットキャリパー採用のフロントディスクブレーキを装備するなど、走行性能向上に関する機構は盤石なものとなっています。エンジンは新開発された2L直4DOHC VTECターボのK20C型で、最高出力310ps/6,500rpm・最大トルク40.8kgm/2,500~4,500rpmのスペックを備えます。
これは、2L NA仕様だったRN2型の201ps/19.7kgmを大幅に上回る他、同じ2LターボのメガーヌRS275トロフィーRの275ps/36.7kgmをも凌駕する市販FF車トップのスペックとなります。軽量化が図られた6速MTを介してのパフォーマスは最高速度270km/h・0-100km/h加速5.7sで、この点でもRN2型の235km/h・6.6sやメガーヌRS275の255km/h・5.8sを凌ぐものとなっています。
又、ボタン一つでエンジンやダンパー、VSA(横滑り防止装置)などの特性が変化する「+R」スイッチが設けられた事も特徴となります。一方インテリアは、上段にデジタル式のスピードメーターやレブインジケーター、マルチインフォメーションディスプレイが、下段にタコメーターなどのアナログ3眼式メーターが備わる2段式のメーターパネルが特徴となっています。
日本国内では750台限定販売で、2015年10月29日~11月23日までの予約期間で申し込みが限定台数を上回り、販売は抽選となりました。