1972年に本田技研工業初の本格的な世界戦略車としてデビューしたコンパクトカー「シビック」は、2005年9月に5年ぶり7度目のフルモデルチェジを受け、8代目モデルに移行しました。パワートレインの刷新により動力性能と燃費性能の両立が図られた他、国内向けは当初ハッチバックの導入が見送られ、4ドアセダンのみでのスタートとなりました。
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モノフォルムボディを採用
スタイリングは、モノフォルムデザインの採用により先代からイメージが一新されました。ボディサイズは全長4,540mm×全幅1,750mm×全高1,440mmで、先代のセダンから全長が105mm、全幅が55mm拡大されました。又、ホイールベースは80mm延長され2,700mmとなりました。サスペンション形式は、先代同様のフロント:ストラット式/リア:ダブルウィッシュボーン式が踏襲されました。
駆動方式はフルタイム4WDが廃止され、FFに一本化されました。パワートレインは、ガソリン車には1.8L直4SOHC i-VTECのR18A型エンジン(最高出力140ps/最大トルク17.7kgm)+5速トルコン式AT/5速MTが、ハイブリッド車には1.3L直4SOHC i-VTECのLDA型エンジン(最高出力95ps)+モーター(最高出力20ps)+CVTから構成されるパラレル型システム「3ステージi-VTEC+IMA」が採用されました。
装備面では、ミリ波レーダーによる衝突被害軽減ブレーキ「CMS」や車速/車間制御機能付クルーズコントロール「IHCC」、横滑り防止装置「VSA」、リアカメラ付Honda HDDインターナビシステムなどが用意されました。当初のグレード体系は、ガソリン車には下から「1.8B」「1.8G」「1.8GL」「1.8S」が、ハイブリッドには「MXB」「MX」がラインナップされました。
ホンダ シビックのCM
高性能モデル「タイプR」を追加
そして2006年4月、ガソリン車に2L直4DOHC i-VTECのK20A型エンジン (最高出力155ps/最大トルク19.2kgm)を搭載する「2.0GL」が追加されました。追って同年9月にマイナーチェンジが実施され、1.8GL/2.0GLの装備の充実化が図られると同時に、ハイブリッドに最上級グレード「MXST」が追加されました。
次いで2007年3月、専用の内外装が備わる4ドアボディにK20A型エンジンのスペックを最高出力225ps/最大トルク21.9kgmまで引き上げて搭載する高性能モデル「タイプR」が追加されました。続いて同年9月に実施された2度目のマイナーチェンジでは、全車にVSAが標準化された他、ガソリン車1.8B/1.8Sが廃止されました。
次いで2008年9月に最後のマイナーチェンジが実施され、内外装の一部変更や一部グレードの装備の充実化などが図られました。続いて2009年1月、欧州仕様の3ドアハッチバックボディにK20A型エンジン(最高出力201ps/最大トルク19.7kgm)を搭載するホットハッチ「タイプRユーロ」が追加されました。
そして2011年9月に欧州で次期モデルが発表されたものの、シビックの国内市場への導入は見送られ、2012年6月をもってFD型の販売を終了。日本国内におけるシビックの歴史は40年で一旦途絶える事となりました。
先代モデル:7代目シビック