初代モデルが1971年にデビューし、長いブランク期間を経て1997年に2代目モデルが復活した本田技研工業の軽乗用車「ライフ」は、2008年11月に5年ぶりのフルモデルチェンジを受け通算5代目モデルに移行しました。「デイリ・スマイル・テクノロジー」をコンセプトに運転のし易さや使い勝手が追求された他、居住性の改善にも注力されました。
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ボディの軽量化と共に視界を改善
ボディタイプは先代同様1.5ボックス型の5ドアセミトールワゴンで、デザインポリシーを受け継ぎながら視界を改善する為に6ライトウィンドウ化やガラスエリアの拡大などが行われました。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,610~1,630mmで、先代から全高が若干高く設定されました。
ホイールベースは先代と同一の2,420mmで、車両重量は10~30kg程軽量化され810~940kgとなりました。駆動方式は従来同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション形式もフロント:ストラット式/リア:リジッドアクスル式(FF)・ド・ディオン式(4WD)が踏襲されました。パワートレインも、660cc直3SOHCのP07A型エンジンと4速トルコン式の組み合わせがキャリオーバーされました。
エンジンは先代同様NAとターボが用意され、最高出力/最大トルクは前者が52ps/6.1kgm、後者が64ps/9.5kgmでした。一方室内は、低床設計や前後席間距離の拡大、シートの大型化などにより居住性が改善されました。又、安全装備として全車の運転席に連続容量変化タイプのi-SRSエアバッグシステムが採用された他、前席用i-サイド+サイドカーテンエアバッグシステムも用意されました。
3ラインのグレード体系でスタート
グレード体系は当初、シンプルな「C」「G」、エレガントな「パステル」「パステルターボ」、スタイリッシュな「ディーバ」「ディーバターボ」の3種類のラインが設定されました。そして2009年10月の一部改良により、燃費性能の改善やパステル系の装備の充実化などが図られると共に、パッケージとしてGに「コンフォートセレクト」が、ディーバ/ディーバターボに「クールセレクト」が設定されました。