ホンダの主力軽乗用車「ライフ」は、2003年9月に5年ぶりのフルモデルチェンジを受け通算4代目モデルとなりました。先代・先々代モデルからスタイリングが大幅に変更されると共に、衝突時の自己保護性能の向上と同時に相手車両へのダメージを低減させる「コンパティビリティ対応ボディ」が採用されました。又、パワートレインが一新され環境性能が向上した事も特徴でした。
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全高が低くなると共にロングホイールベース化
スタイリングは、ノーズの短縮によりモノフォルムに変貌すると共に、前後に張り出したフェンダーやボディから飛び出したデザインのヘッドランプなど、個性的なディテールが取り入れられました。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,575~1,595mmで、先代よりも全高が低くなると共に、ホイールベースが60mm延長され2,420mmとなりました。
車両重量は先代よりも増加し、初期型で840~940kgとなりました。駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション形式もフロント:ストラット式/リア:リジッド・アクスル式(FF)・ドディオン・アクスル式(4WD)が踏襲されました。エンジンは、仕様上は先代に搭載されたE07Z型と同様の0.66L直3SOHC 12バルブNAながら、i-DSIを採用し高効率化を図った新開発のP07Aが採用されました。
全車「超-低排出ガス」認定を取得
NAとターボが用意され、スペックは前者が最高出力52ps/最大トルク6.2kgm、後者が最高出力64ps/最大トルク9.5kgmで先代と同一となるものの、排出ガスのクリーン化により全車「超-低排出ガス」認定を取得しました。トランスミッションは先代に設定のあった5速MTが廃止され、電子制御式4速にリニューアルされたトルコン式ATに一本化されました。
室内は、「ロングルーム・パッケージ」をコンセプトに室内空間の広さが追求され、低床化設計により全高が低くなったにも関わらず室内高が30mm拡大されました。発売当初のグレード体系は、NA車が下から「C」「F」「D」、ターボ車が「Cターボ」「Fターボ」「Dターボ」の全6タイプで、「D」「Dターボ」にはエアロパーツやアルミホイールなどが装備されました。
そして2004年10月にマイナーチェンジが実施され、装備の充実や燃費性能の向上が図られました。次いで2005年10月に2度目のマイナーチェンジが実施され、装備の充実化と共に、前年12月に発売された特別仕様車「ディーバ」及び「ディーバターボ」がカタログモデルとして追加されました。同時にターボ車のグレード体系が整理され、「Cターボ」及び「Dターボ」が廃止されました。
続いて2006年9月に3度目のマイナーチェンジが実施され、エクステリアデザインの変更や一部グレードの装備充実が図られると同時に、バック駐車時にステアリング操作を支援する「Hondaスマートパーキングアシスタントシステム」が一部グレードにオプション設定されました。そして2008年11月にフルモデルチェンジが実施され、5代目JC1/2型に移行しました。