1969年にデビューした三菱自動車工業の小型乗用/商用車「コルトギャラン」は、最初のフルモデルチェンジで車名を「ギャラン」に変更、そして1976年5月に実施された2度目のフルモデルチェンジにより「ギャランΣ」となりました。従来のイメージを一新するスタイリッシュなエクステリア・デザインが採用され、不人気だった先代から一転し商業的に大きな成功を収めました。
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ヨーロッパ調のスタイリング
まずリリースされたボディタイプは4ドアセダンのみで、先代まで用意されていた2ドアハードトップは、「ギャランGTO」の後継モデルとして同年11月に発売されたスペシャリティカー「ギャランΛ」に統合される形で廃止になりました。スタイリングは個性の乏しかった先代から一転し、シャープなボディラインを持つヨーロッパ調フォルムに変貌しました。
ボディサイズは全長4,330mm×全幅1,670mm×全高1,360mmで、先代から全長が130mm、全幅が55mm拡大されました。又、プラットフォームの刷新に伴いホイールベースが95mm延長され、2,515mmとなりました。サスペンション形式は、フロントはマクファーソンストラット式を踏襲し、リアはリジッドタイプながらリーフ式から4リンク/コイル式に変更されました。
駆動方式はFRを踏襲、エンジン・ラインナップも当初は全て先代からのキャリオーバーで、1.6L直4SOHCの4G32型、1.85L直4SOHCの4G51型、2L直4SOHCの4G52型が用意されました。最高出力は、4G32型シングルキャブ仕様が92ps、同ツインキャブ仕様が100ps、4G51型シングルキャブ仕様が97ps、4G52型シングルキャブ仕様が105ps、同ツインキャブ仕様が115psでした。
エンジンを順次昭和53年排出ガス規制対応型に
トランスミッションは、4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。当初のグレード体系は、下から1600カスタム/GL/SL/GS、1850GL/SL、2000GLX/GSL/GSR/スーパーサルーンのラインナップでした。そして1977年2月の一部改良で、1.6Lシングルキャブ車のエンジンが昭和53年排出ガス規制適合のG32B型(スペックは同一)に置換されました。
同時に、2000GSR及びスーパーサルーンのリアブレーキがディスク化されると共に、ホイール&タイヤが13インチから14インチに拡大されました。又、1600カスタムが1600Lのグレード名に変更されました。次いで同年8月にも一部改良が実施され、2Lの4G52型シングルキャブエンジンが昭和53年排出ガス規制適合型となりました。
又、4G32型ツインキャブエンジン搭載の1600GSと4G51型エンジン搭載の1850シリーズが廃止された一方、新グレードとして1600SLスーパーと2000GSLスーパーが追加されました。同時に、旧モデルのまま販売が継続されていたエステートバンがフルモデルチェンジを受け、ラインナップに加わりました。
次いで1978年3月に2000GSRがカタログ落ちした他、カープラザ店の発足に伴いフロントマスクの異なる姉妹車種「ギャランΣエテルナ」が発売されました。
1978年のマイナーチェンジで角形4灯式ヘッドランプに
1978年10月のマイナーチェンジで、フロント廻りとリア廻りのデザインが変更されると共に、上級グレードに衝撃吸収バンパーが装着されました。
そして1980年5月にフルモデルチェンジを受け、コルトギャランから通算して4代目となる2代目ギャランΣにバトンタッチされました。
先代モデル:2代目ギャラン
後継モデル:4代目ギャラン
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