日産自動車は1971年2月、プレミアムモデル「セドリック」及び「グロリア」のフルモデルチェンジを実施し、セドリックは通算3代目、グロリアは通算4代目モデルとなりました。先代までは、日産オリジナル設計のセドリックと日産に吸収合併されたプリンス自動車工業の開発によるグロリアは全く別設計のモデルであったものの、この代から車体を共有する姉妹車種となりました。
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セダン/ワゴン/バンのラインナップでスタート
スタイリングは、ヨーロピアンスタイルの先代セドリックや1960年代のアメリカ車を模した先代グロリアと異なり、強い個性を持たないコンサバティブなイメージで纏められていました。又、セドリック/グロリアの両車種は、フロント廻りやリア廻りなど一部の相違を除き同一の外観を備えていました。ボディタイプは、当初4ドアセダンと5ドアのステーションワゴン(セドリックのみ)及びバンが用意されました。
ボディサイズは全長4,690mm×全幅1,690mm×全高1,455mm(セダン)で、先代セドリック/グロリアと実質的に同等、ホイールベースは先代セドリックと同一の2,690mmでした。サスペンション形式は、先代セドリック/グロリア同様のフロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:リジッド・リーフ式を踏襲し、駆動方式も同様にFRが採用されました。
エンジンは当初、先代セドリック/グロリアからキャリオーバーされた2L直4OHVのH20型及び同直6SOHCのL20型のガソリン2種類と、先代セドリックにタクシー用途向けとして設定された2L直4OHVディーゼルのSD型が用意されました。最高出力/最大トルクはH20型が92ps/16kgm、L20型シングルキャブレター仕様が115ps/16.5kgm、同ツインキャブレター仕様が125ps/17kgmでした。
トランスミッションは、4速MT又は5速MTが組み合わせられました。一方、インテリアはインパネのデザインが一新され、従来の横型スピードメーターから角形3眼式メーターに変更されました。セダンのグレード体系は、下から「スタンダード」「デラックス」「カスタムデラックス」「GL」「GX」のラインナップでした。
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2ドアHT/4ドアHTを追加
そして同年10月、2.6L直6SOHCのL26型エンジン(最高出力140ps/最大トルク22kgm)を搭載する「2600GX」が追加されました。更に翌1972年6月には、L26型エンジン搭載の「2600デラックス」「2600カスタムデラックス」と、2ドアハードトップボディにL20型シングルキャブレターエンジンを搭載する「ハードトップ・デラックス」が追加されました。
追って翌7月にマイナーチェンジが実施され、フロントグリルとリアコンビネーションランプの意匠が変更されました。更に8月、4ドアハードトップの「2000カスタムデラックス」「2000カスタムデラックス-L」「2000GL」「2600GX」が追加され、10月には2600GXに3速トルコン式ATが設定されました。
次いで1973年4月のマイナーチェンジで昭和48年排出ガス規制に適合すると共に、2.6L車の外装変更などが実施されました。そして1975年5月にフルモデルチェンジが実施され、次期型となる330型に移行しました。
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