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フォード サンダーバード (3代目 1961-1963):スタイリングを一新しラインナップを拡充

フォード サンダーバード (3代目 1961)

初代モデルが1954年にデビューしたフォード・モーターの高級スペシャリティカー「サンダーバード」は、1961年に3年ぶり2度目のフルモデルチェンジを受け、通称「ビュレット・バーズ」と呼ばれる3代目モデルに移行しました。ボクシーな先代とは対照的な流麗なスタイリングに変貌したほか、追ってボディ・ラインナップの拡充が図られました。

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エンジンを刷新

フォード サンダーバード (3代目 1961)

剛性アップと遮音性の向上が図られたボディは先代同様4人乗りで、バリエーションは当初フィクスドヘッドの2ドアハードトップと電動ソフトトップが備わる2ドアコンバーチブルが用意されました。ボディサイズは全長5,207mm×全幅1,928mm×全高1,334mm(ハードトップ)/1,354mm(コンバーチブル)で、先代と実質的に同等でした。

ホイールベースは先代と同一の2,870mmで、車両重量はハードトップが1,867kg、コンバーチブルが1,945kgでした。駆動方式はコンベンショナルなFRを踏襲し、エンジンは先代の5.8L/7L V8OHVから、6.4L V8OHVシングルキャブレター仕様(最高出力300hp/最大トルク59kgm)に置換されました。組み合わせられるトランスミッションは、3速トルコン式ATでした。

サスペンションはフロントがウィッシュボーン/コイル独立懸架式、リアがリジッド・アクスル/リーフ式でした。ブレーキは先代同様の4輪ドラム式で、ホイール&タイヤも同じく5.5J×14ホイール+8.00-14タイヤの組み合わせが採用されました。装備面では、パワーステアリングやパワーブレーキが標準装備されました。

ユニークなオプションを設定

また、オプションでホワイトリボンタイヤ、パワーウィンドウ、パワーシート、エアコン、AMラジオなどが用意されたほか、このモデルならではのユニークな装備として、乗降を容易にするためステアリングコラムを右に25cmチルトできる「スウィングアウェイ・ステアリングホイール」が設定されました。

フォード サンダーバード (3代目 1962)

そして翌1962年、フェイスリフトによりフロントグリルとテールランプの意匠が変更されると同時に、新たなボディ・バリエーションとしてランドウトップとスポーツロードスターが追加されました。前者はビニール製ルーフとS字型のランドウ・ジョイントが備わるモデルで、後者はFRP製トノカバーの装着により2シーター仕様になるモデルでした。

フォード サンダーバード (3代目 1963)

さらにエンジンのラインナップも拡充され、6.4L V8OHVの高圧縮比仕様(最高出力375ps)および3連キャブレター仕様(最高出力401ps)が加わりました。次いで1963年には、AMラジオとリモコンドアミラーが標準化されると同時に、特別仕様車「プリンシパリティ・オブ・モナコ」が設定されました。そして1964年にフルモデルチェンジが実施され、4代目モデルに移行しました。

フォード サンダーバード (3代目 1963)

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