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キャデラック エスカレード (3代目 2006-2014):パワートレインを一新し空力特性も改善

キャデラック エスカレード (3代目 2006)

初代モデルが1999年にデビューしたゼネラルモーターズ(GM)・キャデラックブランドの高級SUV「エスカレード」は、2006年に4年ぶり2度目のフルモデルチェンジを受け、3代目モデルに移行しました。先代からのキープコンセプトであったものの、パワートレインが一新されたほか、ボディの空力特性向上に注力されたことが特徴でした。

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可変バルブ機構付きエンジンを搭載

キャデラック エスカレード (3代目 2006)

新世代に刷新されたプラットフォームに架装されるボディのバリエーションは、先代同様5ドアの標準ボディおよびロングボディ「ESV」と、4ドアピックアップトラック「EXT」の全3種類がラインナップされました。エクステリア・デザインは先代のイメージが色濃く受け継がれた一方で、Cd値はSUVとしては優秀な0.363を実現していました。

キャデラック エスカレード EXT (3代目 2006)

ボディサイズは全長5,144~5,662mm×全幅2,007~2,009mm×全高1,887~1,892mmで、先代から全長が若干拡大された一方、全高はいくぶん低められました。ホイールベースは2,946~3,302mmで、先代と共通でした。駆動方式はそれまでと同様FRとフルタイム4WDが設定され、エンジンはオールアルミニウム製6.2L V8OHV可変バルブ機構仕様(最高出力409ps/最大トルク57.6kgm)が搭載されました。

キャデラック エスカレード (3代目 2006)

組み合わせられるトランスミッションは、先代の4速トルコン式ATから6速トルコン式ATに変更されました。サスペンション形式は、フロントがダブルウィッシュボーン/トーションバー式、リアがマルチリンク・リジッド/コイル式で、ブレーキは先代同様に4輪ベンチレーテッド・ディスク式が採用されました。

安全装備面では、先代に引き続きSRSデュアル&サイドエアバッグシステムやABS、トラクションコントロール、スタビリトラックシステム(横滑り防止装置)などが装備されました。室内は、EXTを除き3列シート7/人乗りまたは8人乗り仕様で、快適・豪華装備面ではレザー・インテリアやトリゾーン・エアコン、1/2列目シートヒーター、クルーズコントロールなどが標準で備わりました。

豪華装備の上級グレードを追加

キャデラック エスカレード Premium Collection (3代目 2012)

その後2008年に、標準ボディおよびESVに専用の内外装や大径アルミホイール、可変ショックアブソーバー「マグネティック・ライド・コントロール・システム」、ナビゲーション&DVDエンタテインメント・システム、シートクーラー、保温&保冷カップホルダー、リアビューカメラなどが備わる最上級グレード「プラチナム」が設定されました。

キャデラック エスカレード Premium Collection (3代目 2012)

次いで2009年には、車線変更をサポートする「サイドゾーン・ブラインド・スポット・アラート」や、パワーチルトステアリングホイールなどが標準化されました。続いて2012年にマイナーチェンジが実施され、エクステリアの一部変更やグレード体系の見直しなどが行われました。そして2014年にフルモデルチェンジが実施され、4代目モデルに移行しました。

3代目エスカレードは、日本市場においては2007年11月に5ドア標準ボディ・フルタイム4WD仕様(左ハンドルのみ)の導入が開始されました。その後2012年5月に、プラチナムが追加されました。

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