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ベントレー アズール (2代目 2007)
ベントレー・モーターズは2006年、通算2代目となる高級2ドア・コンバーチブル「アズール」を発売しました。初代アズールが生産終了となってから3年越しの登場で、プラットフォームが一新されると同時にパワートレインもリニューアルされました。それにともない、絶対的な性能やドライバビリティが一段と向上しました。
先代から全長とホイールベースを拡大
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ベントレー アズール (2代目 2007)
電動ソフトトップが備わるボディのエクステリア・デザインは、先代のイメージを受け継ぎながらも、よりモダンかつ重厚なものとなっていました。ボディ・ディメンションは全長5,640mm×全幅1,932mm×全高1,515mm、ホイールベース3,366mmで、先代から全長とホイールベースが300mmほど延長されました。それにともない車両重量も40kg以上増加し、2,655kgとなりました。
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ベントレー アズール (2代目 2007)
駆動方式はコンベンショナルなFRを踏襲し、エンジンは先代よりもわずかに排気量が拡大された6.8L V8OHVターボが搭載されました。また、従来がシングルターボであったのに対しツインターボ仕様となり、ターボラグが軽減されました。スペックは最高出力456ps/4,100rpm・最大トルク89.2kgm/1,800pmで、先代から50ps/5.1kgmの向上を果たしていました。
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ベントレー アズール (2代目 2007)
トランスミッションは、先代の4速トルコン式ATに代わり6速トルコン式ATが採用されました。パフォーマンスは最高速度270km/h・0-60mph加速5.6sで、先代よりも最高速度が20km/h速く、0.7s短い時間で60mphに到達することができました。サスペンション形式は、先代のフロント:ウィッシュボーン式/リア:セミトレーリングアーム式から、4輪ダブルウィッシュボーン式に一新されました。
高性能版「アズールT」を追加
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ベントレー アズール T (2代目 2008)
また、4輪ディスク式のブレーキは、フロントに加えリアにもベンチレーテッド型が採用されました。その後2009年に、高性能版の「アズールT」がラインナップに加わりました。6.8L V8OHVツインターボエンジンのアウトプットは最高出力507ps/4,200rpm・最大トルク102kgm/3,200pmまで高められ、パフォーマンスも最高速度288km/h・0-60mph加速5.2sに向上しました。
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ベントレー アズール T (2代目 2008)
同時に、エクステリア面ではフロントまわりの意匠が一部変更されるとともに、8.5J×20インチホイール+ピレリ・Pゼロ255/40ZR20タイヤが採用されました。また、装備面ではiPodなどとのインターフェイス機能が備わるハイパワーオーディオシステム+10スピーカーや、タイヤ空気圧監視システムなどが標準装備されました。
そして翌2010年をもって、後継モデルのリリースもないまま生産が打ち切られました。2代目アズールは、初代アズールと異なり日本市場への正規輸入は見送られました。