トヨタのミディアムセダン「アリオン」は、2001年に姉妹車種「プレミオ」と共に初代モデルがデビュー、2007年6月にプレミオ共々フルモデルチェンジを実施し、2代目の現行型となりました。パワートレインの刷新などにより先代から燃費が向上した他、居住性も改善されました。又、スポーティー路線を強調した事により、プレミオとの差別化が明確になりました。
新車購入ガイド:【2023最新】シエンタの値引き 納期 乗り出し価格
ボディサイズを据え置きながら室内スペースを拡大
スタイリングは、コンサバティブなプロポーションを受け継ぎながらも、新デザインのフロントグリルを採用するなどしてイメージの刷新が図られました。ボディサイズは全長4,565mm×全幅1,695mm×全高1,475~1,485mm、ホイールベースは2,750mmで、全高が僅かに高くなった以外は、5ナンバー枠に収まる全幅を含め先代と同一の数値となります。車両重量は若干増加し、1,200~1,330kgとなっています。
室内面では、室内長・室内幅・室内高全てが拡大され、居住性が一段と向上しました。駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定される他、プラットフォームを踏襲する為サスペンション形式も同一で、前:ストラット式/後:トーションビーム式(FF)・ダブルウィッシュボーン式(4WD)となります。搭載エンジンは、まず1.5L直4の1NZ-FE型と1.8L直4の2ZR-FE型が用意されました。
スペックは、1NZ-FE型が最高出力110ps/最大トルク14.3kgm、2ZR-FE型のFF車用が最高出力136ps/最大トルク17.8kgm、同4WD車用が最高出力125ps/最大トルク16.6kgmで、トランスミッションはCVTが採用されました。これらの変更により、全車で燃費が約10%改善されました。発売当初のグレード体系は、ベースグレード「A15」「A18」と上級グレードの「Gパッケージ」及び「Sパッケージ」が設定されました。
改良により燃費が徐々に向上
そして2008年1月に、2L直4の3ZR-FAE型エンジン(最高出力158ps/最大トルク20kgm)を搭載する「A20」及び「A20 Sパッケージ」が追加されました。トランスミッションはCVTで、燃費が先代から0.4km/L向上しました。同時に、1.5L/1.8L車に廉価グレード「スタンダードパッケージ」が追加されました。次いで2009年10月に一部改良を実施し、1.5L車の燃費がエンジン制御の変更などにより0.6km/L向上しました。
続いて2010年4月にマイナーチェンジを実施し、内外装デザインが一部変更されると共に、1.8L車のエンジンが「バルブマチック」採用の2AR-FAE型に置換されました。スペックはFF車用が最高出力144ps/最大トルク17.9kgm、4WD車用が最高出力133ps/最大トルク16.7kgmで、従来からアウトプットが向上すると同時に、燃費が1.2~1.6km/L向上しました。
次いで同年6月の一部改良では、1.5L FF車のエンジン制御などが変更され、燃費が更に1.4km/L向上しました。続いて2012年12月の一部改良で、各エンジンとも燃焼効率改善やフリクション低減が図られ、全車で燃費が向上しました。同時にグレード体系が変更され、「Sパッケージ」が廃止された代わりに1.5L/1.8L車に「Gプラスパッケージ」が、2L車に「レザーパッケージ」が設定されました。
次いで2014年9月の一部改良の際には、1.5L FF車にアイドリングストップ機構を採用し燃費が1km/L向上しました。
新車購入ガイド:【2023最新】ルーミーの値引き 納期 乗り出し価格