メルセデス・ベンツのプレミアムクロスオーバーSUV「GLクラス」は、初代モデルが2006年に登場し、2012年6月に欧州で現行型となる2代目モデルが発表されました。日本では、2013年4月から販売が開始されました。先代から基本的なコンセプトを踏襲しつつ、AMGモデルやディーゼル車を追加しバリエーションの拡大が図られた他、燃費も向上しました。
スタイリングは先代からのキープコンセプトながら、LEDランプの採用など最新のトレンドも取り入れられました。ボディサイズは全長5,125~5,145mm×全幅1,935~1,980mm×全高1,840mmで、実質的に先代とほぼ同等になっています。ホイールベースは先代と同一の3,075mmで、車両重量は2,500~2,620kgとなります。サスペンションは4輪エアサスの「エアマティック」を採用します。
エンジンは全車ターボ化
駆動方式は先代同様のフルタイム4WDで、エンジンは先代の5.5L V8ガソリンNA(最高出力387ps/最大トルク54kgm)から一新され、まず4.7L V8ガソリンツインターボ(最高出力435ps/最大トルク71.4kgm)と5.5L V8ガソリンツインターボ(最高出力557ps/最大トルク77.5kgm)が用意されました。トランスミッションは、両者で異なる7速トルコン式ATが搭載されます。
JC08モード燃費は、アイドリングストップ機構の採用により1.5~2.2km/L向上した7.4~8.1km/Lになりました。グレード体系は、4.7Lエンジン搭載の標準グレード「GL550 4マチック」及び上級グレード「GL550 4マチックAMGエクスクルーシブパッケージ」と、5.5Lエンジンを搭載し専用の内外装が備わる高性能グレード「GL63 AMG」がラインナップされました。
そして2015年1月に、3L V6ディーゼルターボエンジン(最高出力258ps/最大トルク63.2kgm)+7速トルコン式ATを搭載し、11.4km/Lの燃費性能を持つ「GL350ブルーテック4マチック」及び「GL350ブルーテック4マチックレザーエクスクルーシブパッケージ」が追加されました。ステアリングホイールの位置は、ガソリン車が左、ディーゼル車が右となっています。
安全装備が充実
装備面では、横風の強い状況での走行安定性を高める「クロスウインドアシスト」や車両周囲の状況をディスプレイに表示する「360度カメラシステム」、自動操舵機能により駐車をアシストする「アクティブパーキングアシスト」の他、「インテリジェントライトシステム」や「アダプティブハイビームアシスト」、「EASY-PACK自動開閉テールゲート」などが全車に標準装備されます。
又、衝突被害軽減ブレーキの「PRE SAFEブレーキ」、前車追従型クルーズコントロールの「ディストロニック・プラス」、車線変更をアシストする「アクティブブラインドスポットアシスト」、車線逸脱防止システムの「アクティブレーンキーピングアシスト」などから構成される安全運転支援システム「レーザーセーフティパッケージ」も全車に備わります。