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フェラーリ 488GTB (2015-2019):458イタリアをベースにダウンサイジング・ターボ化

フェラーリは2015年3月のジュネーブ・モーターショーで、「458イタリア」の後継モデルとなる2シーターMRクーペ「488GTB」を初公開し、追って9月のフランクフルト・モーターショーでは、オープン版の「458スパイダー」の後を継ぐ「488スパイダー」が発表されました。共にエンジンがダウンサイジング・ターボ化され、パフォーマンスと共に環境性能が向上しました。

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スタイリングはディテールを大幅に変更

ボディのデザインは、基本的に458イタリア/スパイダーのイメージが踏襲されました。しかし、フロントバンパーやヘッドランプのデザイン変更、えぐられたボディ側面に設けられた「308GTB」を意識したエアインテーク、テールエンドに装備されるブロウン・スポイラーと可変フラップを備えるディフューザーなど、ディテールは大きく変更されました。

ボディサイズは全長4,568mm×全幅1,952mm×全高1,213mm(GTB)/1,211mm(スパイダー)で、458イタリア/スパイダーから全長が41mm、全幅が15mmと僅かながら拡大されました。ホイールベースは同一の2,650mmで、車両重量はGTBが1,370kg、スパイダーが1,420kgとなり、458イタリア/スパイダーからそれぞれ10kg軽量化されました。

エンジンはスペックが大幅に向上

ミッドに搭載されるV8エンジンは、それまでの4.5L NAから「カリフォルニアT」と共通の3.9Lツインスクロール・ターボに変更され、スペックが562HP/9,000rpm・55.1kgm/6,000rpmから660.4HP/8,000rpm・77.5kgm/3,000rpmへと大きく向上しました。従来同様の7速DCTを介してのパフォーマンスは、最高速度こそ同等の325km/hながら、0-100km/h加速が0.4s短縮された3sとなりました。

同時に、CO2排出量が307CO2g/kmから266CO2g/kmに低減されました。その他、フロント:ダブルウィッシュボーン式/リア:マルチリンク式のサスペンション形式や、電子制御磁性流体ダンパー「マグネティックライド」、パワーアシストが備わるラック&ピニオン式ステアリング、フロント:398mm/リア:360mm径の4輪ベンチレーテッドディスク・ブレーキなどは458イタリア/スパイダーから踏襲されました。

一方タイヤサイズは、パワーの増大に伴いそれまでのフロント:235/35ZR20/リア:295/35ZR20から、フロント:245/35ZR20/リア:305/30ZR20へと若干ワイド&扁平化が図られました。又、電子制御デバイスの「SSC」(サイド・スリップアングル・コントロール)は「SSC2」に進化し、引き続き装備される電子制御ディファレンシャル「E-Diff」とマグネティックライドを統括制御する方式に改められ、操縦安定性が一段と向上しました。

日本市場への上陸はGTBが7月、スパイダーが9月と早く、ステアリング位置はGTBがLHD/RHDが選択可能であるのに対し、スパイダーはLHDのみの設定となっています。

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