ダイハツ工業は2000年8月に、コンパクトカー「ストーリア」をベースとした小型トールワゴン「YRV」を発売しました。「ダブルウェッジスタイル」と呼ばれる段付きのサイドウィンドウを採用した個性的なエクテリア・デザインや、入念にチューニングされた足回りやターボエンジンの設定などによる高い走行性能がセリングポイントでした。
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スポーティなスタイリング
ボディタイプはオールヒンジ式ドアの5ドアハッチバックで、丸みを帯びたストーリアとは対照的にシャープかつスポーティなイメージのスタイリングに纏められていました。ボディサイズは全長3,765mm×全幅1,625mm×全高1,535~1,565mmでストーリアより一回り大きく、ホイールベースは同一の2,370mm、車両重量は大人一人分程重い860~990kgでした。
駆動方式はストーリア同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション形式もフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式(FF車)・3リンク式(4WD車)が踏襲されました。エンジンは当初、1L直3DOHC NAのEJ-VE型(最高出力64ps/最大トルク9.6kgm)、1.3L直4DOHC NAのK3-VE型(最高出力90ps/最大トルク12.6kgm)、同ターボのK3-VET型(最高出力140ps/最大トルク18kgm)が用意されました。
トランスミッションは、1L車と1.3L NA車には5速MT又は4速トルコン式が、1.3Lターボ車には4速トルコン式ATが組み合わせられました。又、フロアシフトとなるMT車はフロントにセパレートシートが、インパネシフトとなるAT車には「バケットベンチシート」と呼ばれるサポート性に優れたベンチシートが採用されました。
発売当初のグレード体系は、1Lエンジン搭載の「CG」、1.3L NAエンジン搭載のベースグレード(グレード名無し)、1.3Lターボエンジン搭載の「ターボ」の3タイプが基本で、更にパッケージオプションとしてベースグレードに「Sパック」及び「エアロSパック」が、ターボにパノラミックガラスサンルーフが備わる「パナラマパック」が設定されました。
安全装備としては、全車にSRSデュアルエアバッグシステムとプリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトが、更にCGを除くグレードにEBD&ブレーキアシスト付きABSと衝撃感知安全システムが標準装備されました。そして2001年1月に、装備の充実化を図った特別仕様車「Sエディション」(1L)と「リミテッド」(1.3L NA/ターボ)が設定されました。
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ダイハツ YRVのCM
1.3L車に一本化
次いで2001年12月の一部改良でラインナップが一新され、1Lエンジン搭載の「L」、1.3L NAエンジン搭載の「パルコL」「パルコS」、1.3Lターボエンジン搭載の「ターボG」「パルコターボ」「ターボR」の6タイプとなりました。続いて2002年12月に1L車が廃止されると共にグレード体系が再度見直され、NAエンジン搭載の「L」「X」、ターボエンジン搭載の「ターボX」の3タイプとなりました。
次いで2004年4月に仕様変更が行われ、L/XのFF車が「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」を取得しました。そして2005年7月に、後継モデルの発売もないまま生産終了となりました。
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