フォード フォーカス 3-door (初代 1998-2001)
フォード・モーター(フォード・ヨーロッパ)は1998年、欧州で6代目「エスコート」の後継モデルとなるCセグメント車「フォーカス」を発売、翌1999年には北米でも販売が開始されました。エスコートからプラットフォームやスタイリングが一新され、優れたトータルバランスにより1999年の欧州カーオブザイヤー及び2000年の北米カーオブザイヤーに輝きました。
優れた空力特性を実現
フォード フォーカス 5-door (初代 1998-2001)
ボディタイプは、3ドア/5ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアステーションワゴンが用意されました。スタイリングはコンサバティブなエスコートから一転、曲線基調の斬新なフォルムに変貌すると共に、Cd値0.32の空力特性を実現しました。ボディサイズは全長4,175～4,455mm×全幅1,700mm×全高1,440～1,460mmで、エスコートから若干拡大されました。
フォード フォーカス Turnier (初代 1998-2001)
又、ホイールベースも90mm延長され2,615mmとなりました。駆動方式はFFを踏襲し、エンジンは欧州向けには当初、1.4L(最高出力75ps)、1.6L(最高出力100ps)、1.8L(最高出力115ps)、2L(最高出力131ps)の直4DOHCガソリンと、1.8L直4SOHCディーゼルターボ(最高出力90ps)が用意されました。一方北米向けは、ガソリン2直4(最高出力111ps/131ps)及び2.3L直4(最高出力153ps)のラインナップでした。
フォード フォーカス 3-door (初代 1998-2001)
トランスミッションは5速MTの他、1.6Lと北米向け131ps版2Lに4速トルコン式ATが設定されました。サスペンション形式は、フロントはエスコート同様のマクファーソンストラット式が踏襲された一方、リアはトレーリングアーム式からマルチリンク式に変更されました。欧州仕様のグレード体系は、当初下からCL/LX/ZETEC/GHIAのラインナップでした。
2001年のフェイスリフト以降ラインナップを拡充
一方北米仕様には、LX/SE/ZTS/ZXW/STがラインナップされました。その後2001年にフェイスリフトが実施され、内外装デザインの変更や装備の充実化が図られました。同時に、欧州仕様に1.6L直4SOHCガソリンエンジン(最高出力98ps)及び1.8Lディーゼルエンジンの高出力版(最高出力115hp)が追加されました。
フォード フォーカス ST170 (初代 2003-2004)
次いで翌2002年、欧州仕様3ドア/5ドアハッチバック及びステーションワゴンに2Lガソリンエンジンのハイチューン版(最高出力172ps)＋6速MTを搭載する「ST170」が、更に3ドアハッチバックにはガソリン2Lターボエンジン(最高出力215ps)＋5速MTを搭載するホットハッチ「RS」が追加されました。そして2004年にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。
日本にはハッチバックとワゴンが上陸
初代フォーカスの日本市場初上陸は2002年3月で、ボディタイプは5ドアハッチバックとステーションワゴンが用意され、グレードは当初1.6Lガソリンエンジン＋4速ATを搭載する「GHIA」のモノグレード設定でした。追って同年10月に、131ps版2Lガソリンエンジン＋4速ATを搭載する「2000GHIA」が追加されました。
次いで2002年2月にフェイスリフト版に切り替えられた後、翌2003年1月に1.6Lの廉価グレード「GLX」及び2Lのスポーティグレード「2.0トレンド」が、更に同年5月に3ドアハッチバックの「ST170」が追加されました。続いて2004年6月、1600GLX/GHIAに代わる新グレード「EURO＋」が設定されました。
