ゼネラルモーターズ(GM)は2009年のニューヨーク国際オートショーにおいて、「アカディア」に継ぐGMCブランドのクロスオーバーSUV第二弾モデル、「テレイン」を発表しました。アカディア同様FFプラットフォームを採用するモデルで、ボディサイズはそれよりも小さいミディアムクラスに属するものでした。
エンジンは2種類
プラットフォームは、キャデラックやオペル、サーブなどGMグループの多くの車種に採用される「GM ・シータプラットフォーム」が採用されました。ボディタイプはアカディア同様5ドアのみの設定で、エクステリア・デザインは角張ったフォルムやブリスターフェンダーなど、アカディアとは全く異なる個性的な造形が採用されました。
ボディサイズは全長4,707mm×全幅1,849mm×全高1,684mmで、アカディアよりも二回りほどコンパクトでした。また、ホイールベースもそれよりはるかに短い2,858mmに設定されました。駆動方式はアカディア同様FFのほかに4WDが設定され、エンジンは当初2.4L直4の「エコテック」(最高出力185ps/最大トルク23.8kgm)と3L V6の「ハイフィーチャー」(最高出力268ps/最大トルク30.7kgm)が用意されました。
トランスミッションは、いずれも6速トルコン式ATが組み合わせられました。その後2013年モデルで、V6エンジンが3.6L(最高出力305ps/最大トルク37.6kgm)に変更されました。同時に、専用の内外装により差別化を図った上級グレード「デナリ」が追加されました。デナリには、オプションで「ブラインドスポットウォーニング」や「クロストラフィックディテクション」、助手席パワーシートが用意されました。
また、同じモデルイヤーに、一部のディーラーより2.4Lエンジンをベースとした天然ガス仕様車が発売されました。次いで2016年モデルでフェイスリフトが実施され、エクステリア面ではフロントまわりやリアまわり、ホイールなどの意匠が変更されるとともに、デイランニングランプが装備されました。また、インテリア面にも小規模な変更が施されました。
2代目モデルが発表に
同時に、専用のエクステリアやルーフラックなどが備わる「ナイトフォール・エディション」が追加されました。そして2017年1月の北米国際オートショーにおいて、2代目モデルが発表されました。ボディ・ディメンションは全長4,652mm×全幅1,843mm×全高1,661mm、ホイールベース2,725mmと若干縮小され、エンジンは1.5L/2Lガソリンターボと1.6Lディーゼルターボのラインナップに一新されました。
装備面では、低速自動ブレーキシステムや前方衝突警報、レーンキープアシスト&レーンディパーチャーウォーニングといった予防安全装備や、7インチタッチスクリーンを用いた新インフォテインメントシステムなどが採用されました。