2007年に初代モデルがデビューしたジャガーのアッパーミディアムセダン「XF」は、2015年にフルモデルチェンジを受け2代目となり、日本でもこの9月に受注が開始されました。弟分の「XE」同様、アルミ素材を多用した軽量高剛性なボディシェルの採用により先代から大幅な軽量化を実現した他、安全運転支援システムを含む各種装備の充実が図られています。
車両重量はXE並み
スタイリングはクーペのような流麗さとダイナミックさを合わせ持つ他、XEと同一値となるCd値0.26の優れた空力特性が備わります。ボディサイズは全長4,965mm×全幅1,880mm×全高1,455mmで、先代からそれぞれ-10mm×+5mm×-5mm異なるだけで実質的に同等となっています。一方ホイールベースは50mm延長され2,960mmとなり、先代から後席の居住性が向上しています。
車両重量は1,595~1,710kgでXEと同等であり、先代の1,770~1,960kgに対して大幅に軽量化されています。サスペンション形式は、XEと同様の前:ダブルウィッシュボーン式/後:インテグラルリンク式で、駆動方式も同様にジャガー伝統のFRを採用します。日本仕様に用意されるエンジンは、2L直4ガソリンターボと2種類の3L V6ガソリンスーパーチャージド、そして2L直4ディーゼルターボの全4種類となります。
スペックは、2Lガソリンターボが最高出力240ps/最大トルク34.7kgm、3Lガソリンスーパーチャージド標準版が最高出力340ps/最大トルク45.9kgm、同ハイチューン版が最高出力380ps/最大トルク45.9kgm、そして2Lディーゼルターボが最高出力180ps/最大トルク43.8kgmで、トランスミッションは全車8速トルコン式ATが組み合わせられます。
液晶ディスプレイ式のメーターパネルを採用
インテリア面では、カーナビ画面も映し出す事が可能な12.3インチ液晶ディスプレイ採用のメーターパネルや、10.2インチ静電式タッチスクリーン採用のインフォテインメントシステム「InControl Touch Pro」の採用が最大の特徴となります。又、安全運転支援に係る装備面では、自動緊急ブレーキの「AEB」や前車追従型の「アダプティブクルーズコントロール」が備わります。
又、走行性能向上に係る装備として、コーナーリング時に内側後輪にブレーキを掛けアンダーステアを軽減する「トルクベクタリング・バイ・ブレーキ」や、滑り易い路面でもステアリング操作のみで一定速度を維持出来る「オールサーフェイス・プログレスコントロール」が、XEに引き続き標準装備されます。