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リンカーン MKT (2009-):MKXの兄貴分となる大型クロスオーバーSUVとして登場

リンカーン MKT 2009

フォードは2008年の北米国際オートショーにおいて、リンカーン・ブランドの大型クロスオーバーSUV「MKTコンセプト」を出展、翌2009に市販バージョンの「MKT」が発表されました。ミディアム・クロスオーバーSUV「MKX」の兄貴分にあたるモデルで、リンカーン・ブランドに相応しいプレミアム性が与えられました。

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エンジンは2種類

リンカーン MKT 2009

プラットフォームは、フォード・ブランドの「トーラス」や「モンテゴ」などと共通の「フォード・CD4プラットフォーム」が採用されました。5ドアボディのエクステリア・デザインは、MKXに類似した翼を広げたような意匠のフロントグリルが踏襲された一方で、ステーションワゴンを彷彿とさせるスマートなフォルムが採用されたことが特徴でした。

リンカーン MKT 2009

ボディ・ディメンションは全長5,273mm×全幅1,930mm×全高1,712mm、ホイールベース2,995mmで、全高をのぞきMKXよりも一回り大きいものでした。駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定され、エンジンは3.7L V6NAの「サイクロン」(最高出力274ps/最大トルク37.3kgm)が標準となるほか、オプションで3.5L V6ターボの「エコブースト」(最高出力360ps/最大トルク48.4kgm)が用意されました。

リンカーン MKT 2009

トランスミッションは、いずれのエンジンを選んだ場合も6速トルコン式ATが搭載されました。ブレーキは4輪ベンチレーテッド・ディスク式で、タイヤは標準エンジン車にはP235/55R19サイズが、ターボエンジン車にはP255/40R20サイズが装着されました。一方室内は、2-3-2シート配列の7人乗り仕様と2-2-2シート配列の6人乗り仕様が設定されました。

M/Cで標準エンジンをパワーアップ

リンカーン MKT 2012

その後2013年にマイナーチェンジが実施され、エクステリア・デザインの刷新とともに3.7L NAエンジンのスペックが最高出力307ps/最大トルク38.6kgmに向上しました。そして2017年、フロントグリルの意匠を変更して現行型となりました。現行型の装備は、走行性能に係るものとして3つのライドモードが選択できる「リンカーン・ドライブ・コントロール」が備わります。

また、安全装備面では、前方衝突警告とブレーキサポートが備わる前車追従型の「アダプティブクルーズコントロール」、車線維持をサポートする「レーンキープシステム」、後方の死角から迫る車両を検知してドラミラーのインジケーターにより知らせる「BLIS(ブラインド・スポット・インフォメーション・システム」などが用意されています。

さらに、駐車スペースを自動で探すとともに、ステアリングの自動操舵により駐車をサポートする「アクティブパークアシスト」も装備されます。また、インフォテインメントシステムには、音声入力が可能な「SYNC3」が採用されています。

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