マセラティ 228 (1984-1992):ビトゥルボの上位に位置する高級クーペとして登場

マセラティ 228 1986

マセラティは1984年末に、小型スポーツクーペ「ビトゥルボ・クーペ」の上位モデルとなる高級ラグジュアリークーペ「228」を発表、1986年から発売を開始しました。基本的なメカニズムやデザイン路線はビトゥルボ・クーペの延長線上にあったものの、ボディサイズやエンジンの排気量が拡大され、車格や性能面での差別化が図られていました。

フロントマスクで差別化

スタイリングは、ビトゥルボ・クーペの流れを汲む直線基調のボディラインを踏襲しながら、若干角の取れたフォルムになっていました。同時に、フレームが太い押し出しの効いたフロントグリルを採用する他、フロントウインカー/マーカーランプがバンパー内からヘッドランプ横に移された事が外観上の大きな相違点となっていました。

マセラティ 228 1986

ボディサイズは全長4,460mm×全幅1,865mm×全高1,330mmで、ビトゥルボ・クーペからそれぞれ310mm×150mm×25mm拡大されていました。ホイールベースは85mm長く、ビトゥルボ・クーペの4ドアセダン版である「ビトゥルボ425」と同一の2,600mmでした。車両重量は1,240~1,307kgで、ビトゥルボ・クーペから60kg以上増加していました。

マセラティ 228 1986

サスペション形式はビトゥルボシリーズ同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:セミトレーリングアーム式で、ステアリング形式も同様にラック&ピニオン式が踏襲されました。一方、4輪ディスク式のブレーキは、フロントがベンチレーテッド型にアップグレードされました。又、ホイール&タイヤは前後共7J×14+205/55VR14から、フロント7J×15+205/55VR15:リア7J×15+225/55VR15に変更されました。

排気量を2.8Lに拡大

駆動方式はビトゥルボシリーズと同様のFRを踏襲し、エンジンはビトゥルボ・クーペの2L V6SOHC18バルブ・ツインターボ及び2.5L V6SOHC18バルブ・ツインターボから、2.8L V6SOHC18バルブ・ツインターボに置換されました。スペックは最高出力255ps/6,000rpm・最大トルク37kgm/3,500rpmで、2..5Lユニットとの比較では最高出力で45ps、最大トルクで5kgmの向上を果たしていました。

マセラティ 228 1986

トランスミッションは従来同様の5速MTと、3速から4速へと多段化されたトルコン式ATが設定されました。MT仕様のパフォーマンスは最高速度235km/h・0-60mph加速5.6sで、ビトゥルボ・クーペの2.5Lモデルから最高速度が18km/h向上し、0-60mph加速は1s短縮されていました。一方インテリアは、インパネのデザインなど基本的にビトゥルボ425と共通のものでした。

228は1992年に生産を終了し、同年デビューした「ギブリⅡ」が実質的な後継モデルとなりました。日本市場にはまず5速MT仕様の導入が開始され、後に4速AT仕様に切り替えられました。