日産自動車は1983年6月、プレミアムモデル「セドリック」及び「グロリア」を4年ぶりにフルモデルチェンジ、セドリックは通算6代目、グロリアは通算7代目モデルとなりました。先代からプラットフォームが刷新されると共に、ガソリン車のエンジンが国産車初のV6ユニットに置換された事が特徴でした。
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フロントサスペンションを変更
ボディタイプは先代同様4ドアセダンと4ドアハードトップ、そして5ドアのステーションワゴン及びバンがラインナップされました。先代譲りのプレーンなスタイリングが備わるボディのサイズは、全長4,690~4,860mm×全幅1,690~1,720mm×全高1,410~1,435mm(セダン/ハードトップ)で実質的に先代と同等、ホイールベースは40mm延長され2,730mmとなりました。
サスペンション形式は、フロントは従来のダブルウィッシュボーン式からストラット式に変更され、リアは5リンク式が踏襲されました。駆動方式はFRを踏襲し、エンジンは当初ガソリンは2L SOHC NAのVG20E型と同ターボのVG20ET型、3L SOHC NAのVG30E型の3種類が用意されました。最高出力/最大トルクはそれぞれ130ps/17.5kgm、180ps/22.5kgm、180ps/26.5kgmでした。
その他に、先代からキャリオーバーされた2.8L直6SOHCディーゼルNAのLD28型(最高出力91ps/最大トルク17.3kgm)と、タクシー用途向けに2L直4SOHC LPG仕様のCA20S型が用意されました。トランスミッションは、4速/5速MTと3速/4速トルコン式ATが設定されました。
発売時のグレード体系は、セダンがV20E SGL/V20ターボSGL/V20ターボブロアム/V30Eブロアム/28D-6SGL、ハードトップがターボS/ターボF/V20E SGL/V20ターボSGL/V20ターボブロアム/V30Eブロアム/28D -6SGLのラインナップでした。装備面では、一部グレードを除きオートライトシステムやオートスピードコントロール、デュアルエアコンが採用されました。
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電子制御サスペンション装着車を追加
更に上級グレードには前後席パワーシートや雨天感知式間欠オートワイパー、高音質オーディオシステムなどが標準装備されました。そして同年12月の一部改良の際に、電子制御サスペンションなどが備わる最上級グレード「V30EブロアムVIP」が追加されました。次いで1984年2月、タクシー用途向けに2L直6SOHC LPG仕様のL20P型エンジン搭載車が追加されました。
追って同年6月には、VG30E型にターボチャージャーを装備したVG30ET型エンジン(最高出力230ps/最大トルク34kgm)を搭載する「V30ターボブロアム」「V30ターボブロアムVIP」が追加されました。次いで1985年6月のマイナーチェンジにより、フェイスリフトやリアコンビネーションランプの意匠変更、装備の充実化、グレード体系の一部見直しなどが行われました。
同時に、VG20ET型エンジンがジェットターボ仕様となった他、ディーゼル車のエンジンが新開発された2.8L直6SOHC NAのRD28型(最高出力100ps/最大トルク18.5kgm)に置換されました。そして1987年6月にセダン/ハードトップがフルモデルチェジを受けY31型に移行、ワゴン/バンはそのまま生産が継続され、安全装備強化などの仕様変更を行いながら1999年8月まで販売されました。
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