20代前半で就職したカフェは、朝は7時から開店していました。夜も遅くまで営業していて、23時まででした。でもどうしても働きたかったお店なので、どうにかして通いたいと思って決めました。私の実家から職場までは、電車で1時間半とかなり遠い距離だったんで。
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乗り慣れていた日産マーチを選択
職場のスタッフからは、近場に越してきなよと言われましたが、一人娘だった私を両親は置いておきたいらしく一人暮らしを反対された為、車で通うことになりました。電車だと、早番だと6時半には出勤しなくてはならず、始発でも間に合いませんし、遅番だと11時に閉店してから片付けをしていたら、終電にも間に合わなくなってしまうので、電車通いは無理でした。
車には詳しくないけれど、母の乗っていた日産マーチは乗り慣れていたので（母も2台目のマーチでした）自分もマーチにしようと思い、中古車販売店でマーチ12cの17年式を購入しました。それが私にとっての初めての乗用車の購入となりました。
乗ってみるとハンドルは軽いし、車体は小さめで小回りが利くのでとても乗り易かったです。世代ごとに形を変えつつも、見慣れた小柄なボディと呼び慣れたマーチという名前は私に安心感を与えてくれました。
駐車も簡単でハンドルも軽く小回りが利く
職場までは朝番の日は朝の5時過ぎに出て向かって、遅番の日は帰りは午前様でした。夜の時間帯に働くことに慣れていた私は、たまに仕事上がりに夜食を食べに出かけました。ある時は高速を使ってサービスエリアに寄って食べたり、ある時はファミレスに行ったり、またある時は牛丼を食べて帰ったり、ラーメン屋に寄った事もあります。
駐車も簡単でハンドルも軽く小回りが利くので、マーチは私の決断を簡単に汲んでくれるのです。今日はどこで何を食べようか、と運転して寄り道して帰ることが、いつしか私の楽しみになっていました。仕事帰りにどこで食べるか決められなかった日は、うちの近くのコンビニに寄って、そこの駐車場や家の駐車場でコンビニ弁当を頬張ることもありました。
家に着くのは夜中の1時頃になってしまうので両親は寝てしまいます。ダイニングテーブルでうるさく音を立てないように気を使いながら食べるよりは、マーチの中で好きな音楽を聴きながらゆったり食べる方が仕事の疲れは癒されました。カラオケ好きの私は、曲をガンガンにかけて歌だって歌っていました。エアコンもすぐにきくし、自分の部屋にいる時よりマーチの中で過ごしていた時の方が素の自分でいられたかもしれません。かなり可愛がっていた一台でした。
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