ソリオ/バンディットの限界値引き額、甘い・渋いなどの値引き相場、納期、おすすめグレード、乗り出し価格(支払い総額)の見積書、競合車種、長所・欠点、実燃費、リセールバリューなどスズキ ソリオ/バンディットの新車購入に必要な情報を完全ガイド。
そして、値引きやリセールバリューなどを基にソリオ/バンディットのお買い得度を総合評価しています。
- スズキ ソリオ/バンディットはどんなクルマ?
- ソリオの値引き相場と交渉法
- ソリオの納期
- ソリオの値引き/納期がわかったら次にすべき事
- ソリオのグレード別 新車価格
- ソリオのグレード選び
- ソリオのおすすめグレード
- ソリオ 値引き込み乗り出し価格の見積書
- ソリオの燃費(WLTCモード燃費)
- ソリオのリセールバリュー:4.0 (5段階評価)
- ソリオのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
- ソリオの値引き交渉に使う競合車
- ソリオ/バンディットの値引き交渉に適した時間帯や時期
- ソリオ/バンディット値引き交渉の流れ
- 値引き以外でソリオ/バンディットを安く買う
- ソリオの長所/メリット
- ソリオの欠点/デメリット
- ソリオの値引きとリセールバリュー込の総合評価:4.0 (5段階評価)
スズキ ソリオ/バンディットはどんなクルマ?
1997年にデビューした「ワゴンRワイド」を始祖に持つスズキのコンパクト・トールワゴン「ソリオ/ソリオバンディッド」は、2020年12月のフルモデルチェンジによりソリオは4代目となりました。
先代モデルに対して全長を80mm(ソリオ バンディットは70mm)延長し、荷室床面長を100mm拡大。全長を拡大しながらも最小回転半径は4.8mのままとし、優れた小回り性能を維持しています。
ソリオの値引き相場と交渉法
ソリオの値引き相場
値引き交渉の深さ | 値引きの目安 |
特に値引き交渉をしない | 3~7万円 |
競合を絡ませて値引き交渉 | 10~14万円 |
限界値引き交渉・オプション多数 | 15~25万円 |
ソリオの値引き難易度:C(A:甘い~E:渋い)
モデルライフ初期となり、値引きは渋めになりましたが、トヨタ ルーミー、ダイハツ トールとの競合もあり値引きは標準的と言えます。
ソリオ値引き交渉法1:ライバルとどちらにするか迷っている事を伝える
「ソリオ以外にも他の車種と迷っている」事を伝えましょう。事前にライバル車種の乗り出し価格の見積もりを取り、「値引き条件が良くなかったらライバルに取られてしまう」という印象をスズキの営業マンに与えましょう。また、同時にライバル車種の納期も確認し、本命車種の納期の方が長かったら場合には交渉材料として使いましょう。ただし、半導体不足の影響により生産の混乱が継続していますので、過度な値引き交渉はかえって逆効果となるかもしれないので気を付けましょう。
ソリオ値引き交渉法2:異なる販売店で競合させる
ソリオはスズキの全販売店で販売しています。販売会社は同一地域に複数あり、「スズキ自販神奈川」や中古車店、修理店が経営するサブディーラーなどがあり、同じソリオを扱っていてもライバルの関係にあります。また、販売会社が違うと事前注文数や受注可能台数も違うので納期が変わ場合があるので、乗り出し価格についても確認しておきましょう。
異なる系列のスズキ販売店で見積もりを取り、ソリオの大きな値引きを引き出しましょう。
ソリオ値引き交渉法3:下取り車の価格を事前に把握
ソリオをディーラーに見に行くと「査定をしましょうか?」と下取り査定を持ち掛けられます。そして「今日決めて頂けるなら…」と思わぬ大きな値引きが出る事もあります。しかし、そんな甘い提案には罠が潜んでいる事も。
ディーラーは下取り車の売却で得られる利益をあらかじめ見込んで車両値引きに折り込むケースも少なくありません。「ナビクル」などスマホやPCで簡単に査定額が分かるサービスを利用して、クルマをディーラーに行く前に今持っている車の査定額を把握しておきましょう。
ソリオ値引き交渉法4:必要書類はあらかじめ準備する
値引き交渉が最終段階に入ったら、印鑑証明や実印を準備して最後の一押しに臨みましょう。「あと1万円引いてくれたら今日契約します」(1万円未満の端数カットやガソリン満タンなど)というように、契約に必要な書類と印鑑を持参する事で「今日決めてくれるならOKです」という最後の値引きを引き出して、少しでも乗り出し価格を下げましょう。
ソリオの納期
ソリオの納期はどのくらい?
- 納期:2ヵ月~5ヵ月
ソリオ/バンディットの納期はコロナの影響による生産工場の稼働率低下や、世界的な半導体不足の影響を受け長めとなっています。は人気車種ではあるものの、爆発的な人気というわけではないので、納期は安定しています。人気のグレード・色・装備の組み合わせなら、即納に近い納車も可能です。
ソリオの納期を早めるコツ1:人気グレード/色を選ぶ
ディーラーは納期の長い人気車を出来るだけ早く納車できるよう、ソリオの売れ筋グレードを前もってメーカーに発注している場合があります。そういった車両なら一般的な納期よりも早まるだけでなく、値引き額も緩くなり乗り出し価格が下がる場合があるので確認してみましょう。
「どうしても、ソリオのこのグレードが良い!」というこだわりがあれば別ですが、そうでない場合はディーラーにソリオの納車の早い車両がないか確認しましょう。
ソリオの納期を早めるコツ2:キャンセル車を狙う
ソリオに限らず納期が長かった場合、契約をしても納車待ちの間に状況が変わりキャンセルする人もいます。
「実はソリオのキャンセルが1台出ました。納期は1か月です。値引きも頑張ります!」といった情報に遭遇する事もありますので営業マンにマメに連絡してみるのも一つの方法です。
ソリオの納期を早めるコツ3:新古車を狙う
ソリオのように納期が長くなっている状況でも、中古車市場には走行距離数kmや数百kmの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が出回っています。
「今のクルマの車検が切れる」、「どうしても〇月までにソリオが必要」という場合には新古車を探してみるのも良いでしょう。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば納期に悩まされる事もなく、希望していたオプションが既に装着されていれば社外オプションを後付けする手間もなく、乗り出し価格も安くなり値引き交渉が苦手な人にもおすすめです。
ソリオの値引き/納期がわかったら次にすべき事
「ソリオ/バンディットの値引き相場と納期がわかった!すぐに商談に行く!」。しかし、焦りは禁物。商談を始める前に、今乗っている車の一括査定が必須です。
自分の車の相場を把握せずに値引き交渉に入ると、ソリオ/バンディットの魅力と「すぐ決めて頂ければ値引きを…」「納期の短い車両が1台だけあります」という甘い誘いに負け、下取り額に対してルーズになってしまい、買換え全体では損をする事になります。
まずは「ナビクル」など、ネットで今すぐできる「一括査定サービス」を使ってみましょう。複数社に査定してもらうと査定の差額は【18万円】となる事もあります。→そんなに違うの?買取り額の【差額事例集】
「ナビクル」なら数項目の入力が完了するとすぐに相場がわかります。→愛車の買取り相場をすぐに調べる ソリオ/バンディットを見に行って値引き交渉を始める前に、愛車の買い取り相場を調べておくのが失敗を防ぐ大きなポイントです。
ソリオのグレード別 新車価格
ソリオ
グレード | エンジン | 2WD | 4WD |
G | 1.2L DOHC 吸排気VVT | 1,581,800 | 1,707,200 |
HYBRID MX | 1.2L DOHC 吸排気VVT (マイルドハイブリッド) |
1,850,200 | 1,975,600 |
HYBRID MZ | 2,022,900 | 2,148,300 |
ソリオ バンディット
グレード | エンジン | 2WD | 4WD |
HYBRID MV | 1.2L DOHC 吸排気VVT (マイルドハイブリッド) |
2,006,400 | 2,131,800 |
※価格は2022年3月10日現在のメーカー小売希望価格(消費税10%込)です。最新の価格はメーカー公式HP、またはディーラーでご確認下さい。
ソリオのグレード選び
ソリオのパワートレイン
パワートレインは1.2L直4ガソリンエンジン、マイルド・ハイブリッド(1.2L直4+モーター)、の2種類となります。
4WDは全てのグレードに設定があります。トランスミッションはCVTとなり、前モデルのハイブリッドに設定されていた5速AGS(オートギヤシフトの略称)は廃止となりました。
ソリオのグレード構成
グレード構成はソリオのノーマルがガソリンエンジンの「G」、マイルドハイブリッドが「HYBRID MX」、「HYBRID MZ」の3グレード、ソリオ バンディットはマイルドハイブリッドの「HIBRID MV」の1グレードになっています。
ソリオのおすすめグレード
ソリオ/バンディットらしい広さと快適さ、充実装備の「ソリオ HYBRID MX(2WD)」がおススメグレードです。
ソリオ 値引き込み乗り出し価格の見積書
おススメグレードの「ソリオ HYBRID MX(2WD)」に以下の選択した見積書の事例です。
- 全方位モニター付メモリーナビゲーション:¥187,000
- フロアマット(ジュータン)<スタウト ブラック>:¥18,315
- ETC車載器(ビルトインタイプ):¥21,252
車両本体価格(メーカーオプション込) | ¥ 2,037,200 |
自動車税(3月登録) | ¥ 0 |
環境性能割 | ¥ 49,900 |
自動車重量税 | ¥ 24,600 |
自賠責保険料 | ¥ 27,770 |
リサイクル料金 | ¥ 7,980 |
登録(届出)諸費用等(概算) | ¥ 50,515 |
諸費用合計金額 | ¥ 160,765 |
ディーラーオプション合計金額 | ¥ 39,567 |
合計 | ¥ 2,237,532 |
値引き(標準的な値引き交渉) | ▲¥127,532 |
値引き込みの乗り出し価格 | ¥2,110,000 |
ナビ、フロアマット、ETCのベーシックなオプションを装備した乗り出し価格は上記となります。標準的な値引き交渉で12万円と端数をカットしてもらった場合、ソリオ HYBRID MX(2WD)の値引き込みの乗り出し価格(支払い総額)は211万円となります。
(見積りは2022年3月10日時点)
ソリオの燃費(WLTCモード燃費)
マイルドハイブリッド車の燃費(ソリオ HYBRID MX)
走行シーン | 2WD | 4WD |
WLTCモード燃費(総合) | 19.6km/L | 18.4km/L |
市街地モード | 16.2km/L | 15.3km/L |
郊外モード | 20.2km/L | 18.9km/L |
高速道路モード | 21.1km/L | 21.8km/L |
ガソリンエンジン車の燃費(ソリオ G)
走行シーン | 2WD | 4WD |
WLTCモード燃費(総合) | 19.0km/L | 17.8km/L |
市街地モード | 14.8km/L | 14.0km/L |
郊外モード | 20.2km/L | 18.7km/L |
高速道路モード | 20.7km/L | 19.5km/L |
WLTCモード燃費のおおむね-10%~-20%がソリオの実燃費となります。マイルドハイブリッド車とガソリンエンジン車の比較では総合モードで3.1%、市街地モードでは9.5%ほどマイルドハイブリッドが上回っています。
ソリオのマイルドハイブリッドはモーター出力が小さく、発進時や加速時にエンジンをアシストするので郊外や高速では恩恵が少なくなります。
ソリオのリセールバリュー:4.0 (5段階評価)
ソリオ/バンディットの属するスモールワゴンは人気があり、ソリオはモデルライフ初期という事もあり、総合するとリセールバリューは「やや高い」と言えます。
初回車検(3年)・2回目車検(5年)時での乗り換えでもフルモデルチェンジを超える可能性が低く、リセールバリューを意識した購入にもおすすめです。
ソリオのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
2016年11月29日 ハイブリッド搭載モデル追加
新しく開発したハイブリッドを搭載した小型乗用車 新型「ソリオ」、「ソリオ バンディット」を11月29日より追加しました。
新型ソリオ/バンディットのハイブリッド仕様車は、スズキ独自のハイブリッドシステムを搭載し、クラストップの低燃費32.0km/L(JC08モード)と、力強い加速感を両立。
スズキが新しく開発したハイブリッドは、コンパクトながら瞬間的に大きな力を発揮する駆動用モーター(MGU=Motor Generator Unit)と、軽量コンパクトで伝達効率がよいトランスミッションであるオートギヤシフト(AGS)を組み合わせたスズキ独自のパラレル方式ハイブリッドシステム。変速時にMGUの駆動力を補い、スムーズな加速を実現しています。
MGUとAGSの相乗効果により、「燃費の向上」と「加速感のある力強い走り」を両立しています。走行モードは「標準モード」と「エコモード」があり、発進・加速時などでキビキビとした走りと、EV走行の頻度を高めて燃費優先の走りを使い分けることができます。また、ハイブリッド仕様車はエコをイメージしたブルー基調の専用エクステリアとインテリアを採用されています。
なお、すでに販売しているマイルドハイブリッド仕様のグレードはそのまま販売されます。
2016年12月8日 特別仕様車「Fリミテッド」追加
バンディットHYBRID MVをベースとして内外装に特別装備を施した特別仕様車「Fリミテッド」を追加。主な装備は以下の通りです。
- 外観:メッキドアハンドルラックススエード(R)&レザー調シート、スエード調内装:ドアトリムクロス、ブロンズメタリックの加飾
- 快適装備:後席右側ワンアクションパワースライドドア、クルーズコントロールシステム、助手席シートヒーター
- 車体色:専用色のゴールド×黒の2トーンルーフ、ゴールド、グレーの3色を加え、全6色を設定
2020年12月4日 フルモデルチェンジで4代目に
ソリオの値引き交渉に使う競合車
スズキ ソリオ/バンディットの値引き交渉をして安く購入する為には、前もって競合車種の乗り出し価格の見積もりを取っておきましょう。競合車種とポイントは以下の通りです。
トヨタ ルーミー、ダイハツ トール、スバル ジャスティ
軽自動車市場では大人気となっているタントやN-BOXなどのスーパーハイトワゴン。ソリオは広さで人気のカテゴリより少し上、乗用車におけるスーパーハイトワゴンの代表車種として長年人気を独占してきました。
そんなソリオが人気を独占してきた市場に送り込まれてきたのがダイハツ トールです。ダイハツはトヨタの完全子会社となっており、トールはトヨタ ルーミーとして、また同じトヨタ系列となるスバルからジャスティとして発売されています。
ソリオのようにマイルドハイブリッドの設定はなく、ハードウェアでの特徴が薄いことと、ほぼ同じOEM車を3社から販売しているので、時間が取れる場合は3車種とも競合として活用するものアリです。
新車購入ガイド:【2023最新】ルーミーの値引き 納期 乗り出し価格
ホンダ フリード/ハイブリッド
クラス的にはソリオより少し上の位置づけですが、フリードが競合と言えます。5ナンバーのコンパクトサイズで3列シート7名乗車を可能としたフリードは発売と同時に大ヒットとなりました。
3列シートだけでなくフリード+には2列シートもあります。2016年9月のフルモデルチェンジによって、フリード+やフルハイブリッドを設定。人気が再燃しています。フルモデルチェンジ後という事もあって値引き条件は少し厳しくなりましたが、新型ソリオと競合させて値引きを引き出しましょう。
新車購入ガイド:【2023最新】フリードの値引き 納期 乗り出し価格
競合車を使ってソリオ/バンディットの値引き交渉を
スズキ ソリオ/バンディットの値引きを引き出すにあたっては、上記のフリード、ルーミーなどの乗り出し価格の見積書を事前に入手してから臨みましょう。また、納期の違いについても確認しておきましょう。他社ライバル車種や同じクラスの車種の見積もりを比較する事で、購入に対する本気度も伝わり、ソリオ/バンディットの値引きを引き出し易くなります。
ソリオ/バンディットの値引き交渉に適した時間帯や時期
試乗の為の訪問やカタログをもらいに行く時はあまり気にしなくても良いですが、値引き交渉を進める際には出来るだけ混雑している時間帯は避けましょう。
土日の昼間は、試乗希望の人や車検、オイル交換などのメンテナンスの為にディーラーを訪れる人が多く、営業マンも不足気味となりジックリと値引き交渉するには不向きな時間帯です。
平日の閉店2時間前
ソリオ/バンディットのどのグレードにするか、オプションは何を装着するかなどが決まっておらず、営業マンの意見を聞きながらジックリと値引き交渉をしたい人は、平日の夕方から閉店近い時間帯がおすすめです。平日の夕方は土日と比べるとお客さんも少なく、比較的じっくりと商談ができます。また、納期や乗り出し価格がどうなっているか最新情報ついても忘れずに確認しましょう。
すでに来店した事があり担当営業マンが決まっている場合は、不在の場合もあるので事前に電話でアポイントを取りましょう。
日曜の夕方、閉店1~2時間前
平日に時間を取りにくい人は、日中の混雑が収まってきた日曜の閉店間際の時間帯もおすすめです。ジックリ交渉するにはやや不向きではありますが、1週間の締めという事もあり、週間での販売目標を達成する為に値引き額の店長決済が緩む事も期待できます。
「今日中に決めてもらえるなら○○円で!」という大幅値引きが出やすい時間帯です。
月間目標の追い込みを狙って月末近くに
ディーラーは月単位で販売目標計画を立てていますので、目標達成の為に月末はいつもより値引きが期待できます。「あと1~2台で月間目標を達成する!」という時に遭遇すれば大きな値引きを引き出せるかもしれません。
ただし、月間目標を既に達成している場合や、新車セールスが好調な時など、あまり積極的にならないケースもあります。また、昨今では新車の納期が長期化しているので強気の値引き交渉は禁物です。各ディーラー側の販売状況によりますので、一概に月末が値引きに最適とは言えません。
決算期の追い込み販売を狙って3月/9月末に
販売会社の多くは1年間の決算が3月末となっており、年間目標達成の為に3月は最後の追い込み行ないます。その為、決算最終月となる3月は大きな値引きを提示してもらえるチャンスとも言えます。ただし、短期間に注文台数が増加するので、1週間結論を伸ばして再訪問すると納期や値引き条件変わっているという事もあるので注意が必要です。
また、9月末は半期決算となり3月ほどではないものの平常月よりも値引きを引き出しやすい傾向にあります。
ソリオ/バンディット値引き交渉の流れ
しっかりとソリオ/バンディットの値引き交渉を進めるためには、しっかりとした下準備が必要です。準備をせずに実際にディーラーでソリオ/バンディットに試乗し、クルマを見ながら商談を始めると、その場の雰囲気に飲まれ、ついつい値引き条件や納期の長さよりも購入したいという気持ちに流され、契約後に後悔する事になります。
ソリオ/バンディット値引き交渉の前準備
ディーラーで値引き交渉を始める前に、メーカー公式サイトでソリオ/バンディットの乗り出し価格の見積もりシミュレーションをしておきましょう。車両本体価格だけを見て安いと思っても、希望の色がオプション価格だったり、色んなオプションを装着し、税金などの諸費用を入れると当初思っていたよりも高くなります。また、上述の納期をもとに車検前に間に合うか、もう一度車検を取る必要があるかなども確認しましょう。
同時にネットで今乗っているクルマの買取相場を調べておきましょう。実際にクルマの状態(キズや汚れ具合など)によって金額が異なるので、この段階ではあくまでも参考程度となります。
1回目の値引き交渉
1回目の値引き交渉は、お互いの様子の探りあいとも言えます。この段階では営業マンの「売りたさ」を確認しましょう。初期段階では「ソリオ/バンディットが本命で他は考えられない」というような意思は伝えず、「車を買い替える気持ちはあるけど、まだソリオ/バンディットが大本命とは言えない…」と「条件が良ければ買っても良い」と伝える程度です。まずはソリオ/バンディットの試乗をして、乗り出し価格の見積書をもらいましょう。同時に納期はどの程度か、装着するメーカーオプションによって納期に違いが出るかなども確認しましょう。
この時点で提示される値引き額は1万円以下のカットや、数万円、もしくは0円など非常に少ない事が多いです。これはいきなり大きな金額を提示すると、簡単に値引きに応じると思われる事を防ぐためです。
時間があれば今乗っているクルマの下取り査定もしてもらいましょう。事前に「ナビクル」などネットでの買取査定サービスを利用して相場を調べておく事で、下取り査定額が妥当なのか、低いのかの判断がしやすくなります。
競合車種の試乗、見積もりを済ませる
ソリオ/バンディットの競合となる車種の試乗を行ない、乗り出し価格の見積もりをもらいましょう。ソリオ/バンディットの値引き交渉と並行して何度も足を運べるならベストですが、時間があまりない場合は「ソリオ/バンディットが本命で」と伝えた上で、「出来るだけ本気の値引き額が知りたいです」と言って、最初のお付き合い程度ではない金額を引き出しましょう。また、併せて競合車の納期見込みも確認しておきましょう。
2回目以降の値引き交渉
- 今乗っているクルマの買取り相場を把握(ナビクルなど)
- ディーラーでの下取り査定額
- ソリオ/バンディットの見積もり
- 競合車種の値引き込み乗り出し価格の見積書
ここまでの材料が揃ったら本気の交渉開始です。値引き額は大きい方が良いとみんなが思いますが、ある程度自分としての合格ラインを決めましょう。
今のクルマの車検やソリオ/バンディットの納期などによって何度くらい商談を重ねるべきかは人によるかと思いますが、必ずしも値引き交渉の回数が多い方が良いという訳ではありません。
ソリオ/バンディットの値引き交渉で気を付ける点
ソリオ/バンディットの値引き交渉に熱心になり過ぎて、ディーラーの営業マンを長時間拘束し過ぎたり、無理に自分の希望条件を押し付け過ぎたりするのは禁物です。いざ契約が決まった後は営業マンはあなたの担当者となり、納車までの準備や納車後のアフターケアの担当窓口となります。
値引き交渉はあくまでもディーラーとのお付き合いの入り口です。コロナを発端として部品供給不足から納期の長期化が慢性化しており、今は値引き額の大きさよりも納期の早期化が大事な状況が続いています。車を購入してから数年に渡るお付き合いとなる事を忘れず、節度のある値引き交渉を心掛けましょう。
値引き以外でソリオ/バンディットを安く買う
オプションは社外品にする
ソリオ/バンディットの見積もりを取る際、特に疑問を感じることなく必要なオプションを選択して見積もりを作成すると思いますが、ナビやフロアマットなど人気のあるディーラーオプションの多くはディーラーで買わずにオートバックスなどのカーショップや楽天、アマゾンなどの通販で購入すると非常に安く買う事が出来ます。また、オプション品の種類によっては生産が追いついておらず納期の遅れに繋がる場合もあります。
オプション品をディーラーで装着しない事によって、ソリオ/バンディットの値引き額は若干下がりますが、ディーラーオプションと社外品の差額によってトータルの乗り出し価格は安くなります。
社外品にすると安いオプション品の代表例
- ナビゲーション
- ETC車載器
- ドライブレコーダー
- フロアマット
- アルミホイール
今乗っているクルマを最大限高く売る
ディーラーにソリオ/バンディットを見に行くと「査定しておきましょうか?」と声を掛けられます。ディーラーは下取り車の販売で利益を取りますので、ディーラーが絶対に損をしない低めの査定額を付ける事が一般的です。そして下取り車の査定で確保した利益幅から値引き額を上積みします。
今乗っているクルマの価値を知らずにディーラー査定だけを受けてしまうと、査定額が高いのか安いのか分からないままクルマを手放すことになります。それを避けるためにはスマホやPCから簡単に買い取り専門店の査定を受けられる「ナビクル」などの一括査定サービスを利用しましょう
ソリオ/バンディットの新古車/未使用車を買う
販売台数が極端に少ないスポーツカーや発売から間もない特別仕様車などを除き、中古車市場には走行距離数キロや数百キロの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が多く出回っています。
「今のクルマの車検がもうすぐ切れる」、「どうしても〇月までにソリオ/バンディットが必要」という場合には新古車の購入を検討するのも一つの手段です。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば、納期の遅れに悩まされる事もありません。税金や納車費用など諸費用が新車と異なりますので、乗り出し価格で比較しましょう。
プレミアがつくような稀少車を除き中古車店で販売されている段階で新車より安くなっており、ディーラーでの値引き交渉が苦手という方にもおすすめです。
残価設定ローンでソリオ/バンディットを買う
残価設定ローンとは、3年後や5年後のソリオ/バンディットの価値をメーカーが算出し、3年後や5年後にソリオ/バンディットを引き取る事を前提として組むローンの事です。
例えば見積もり総額が200万円、3年後のソリオ/バンディットの価値が110万円の場合、90万円を3年ローンで支払うという仕組みです。3年後の価値を引いてローンを組むので月々のローン支払い額は少なくなります。3年経過後はソリオ/バンディットを返却するか、残債を支払って乗り続けるかを選択する事ができます。
一括払いや一般的なローンのように、残価設定ローンを利用する際にも車両の値引きは可能で、納期にも特に差はありません。
ソリオの長所/メリット
軽量ボディとハイブリッドによる燃費性能
新型ソリオの最大の特徴は、最近スズキが力を注いでいるボディの軽量化とハイブリッドによる燃費性能です。コンパクトなボディサイズから更なる軽量化を図るのは非常に難易度が高いですが、スズキは軽量化に注力しています。
また、これまでワゴンRなどで熟成を重ねてきたS-エネチャージをさらに進化させ、「マイルドハイブリッド」を設定しています。
大きくし過ぎないボディサイズに広い室内空間
モデルチェンジを重ねるごとにボディサイズが大きくなるクルマが多い中で、ソリオはいたずらにボディサイズを拡大せず、5ナンバーサイズ幅いっぱい(一般的には1,695mm)よりも50mm狭い全幅1,645mmにしています。横幅を抑えたことで、狭い道や車庫入れで両サイドに余裕が広がり、運転のしやすさに直結します。この辺の考え方は真面目なスズキならではと言えます。
ソリオの欠点/デメリット
ライバルに対する弱点:3列シートがない
非常に優れたパッケージングと、今回から用意されたハイブリッドによって、ソリオ/バンディットは非常に商品力が高まりました。しかし、コンパクトなミニバン市場においてはフリードやシエンタのように、それなりの実用性を持った3列シートを持つタイプが人気となっています。
3列シートのニーズがない人には関係がありませんが、コンパクトサイズなのに「イザ」という時に7名乗れるという機能性ではライバルが一歩リードしていると言えます。この辺をうまく使ってソリオ/バンディットの値引きを引き出しましょう。
ソリオの値引きとリセールバリュー込の総合評価:4.0 (5段階評価)
買って損のない、まとまりの良い一台
クセのないプレーンなスタイリングのノーマルモデルと個性を強調したスポーティなバンディットをラインナップし、軽量化とハイブリッドを導入。室内空間も広くスライドドアも装備、150万円台からのラインナップと特に弱点もなくまとまりの良いソリオ/バンディット。
1クラス上となるシエンタ、フリードと比較すると3列シートがない事で選択肢から外れる人もいるかもしれませんが、同クラスとなるルーミーシリーズと比べると、ハイブリッドの設定が光ります。
地方在住などで日常の走行距離の多い人や、道路の狭い地域に住んでいる人には燃費も良く小回りも効くオールマイティに使えるおすすめの一台と言えます。