日産自動車は2005年1月、「マーチ」と「ティーダ」の間を埋める新型Bセグメントコンパクトカー「ノート」を発売しました。マーチやティーダにも用いられるBプラットフォームをベースに開発され、居住性と立体駐車場への入庫を両立させたパッケージングや、走行性能や使い勝手の高さなどを持ち味としました。
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電気式4WD車を設定
ボディタイプは6ライトウィンドウ採用の5ドアハッチバックで、ショートノーズ・ロングルーフのプロポーションが特徴でした。ボディサイズは全長3,990mm×全幅1,690mm×全高1,535~1,545mmで、全長はマーチとティーダの中間程度のサイズでした。ホイールベースはティーダと共通の2,600mmで、車両重量は初期型で1,070~1,170kgでした。
サスペンション形式は、マーチやティーダと同様のフロント:ストラット式/リア:トーションビーム式で、駆動方式もそれらと同様にFFと「e・4WD」と呼ばれる後輪をモーターで駆動する電気式フルタイム4WDが設定されました。エンジンは当初、同じくマーチ/ティーダにも設定される1.5L直4DOHCのHR15DE型(最高出力109ps/最大トルク15.1kgm)のみが用意されました。
トランスミッションはFF車にCVTが、フルタイム4WD車に4速トルコン式ATが組み合わせられました。当初のグレード体系は、下から「15S」「15S Vパッケージ」「15E」「15S FOUR」「15S FOUR Vパケージ」「15RX」がラインナップされた他、オーテックジャパンの手による特装車「ライダー」「ライダーVパッケージ」が設定されました。
そして同年12月の一部改良により、ヘッドランプの仕様変更や内装の一部変更などが実施されました。続いて2006年12月に実施された一部改良では、FF車の燃費が改善されると共にシートの変更や一部グレードにインテリジェントエアコンシステムを装備するなどの仕様変更が行われました。
日産 初代ノートのCM
チューンドモデルや1.6L車を追加
次いで2008年1月のマイナーチェンジで内外装デザインが変更されると共に、高剛性化が図られたボディにHR15DE型エンジンを最高出力116ps/最大トルク15.9kgmまでチューンナップして搭載し、チューンドサスペンションを装着する特装車「ライダーハイパフォーマンススペック」が設定されました。
追って同年10月、1.6L直4DOHCのHR16DE型エンジン(最高出力109ps/最大トルク15.5kgm)+5速MTを搭載する「16X」「16RZ」が追加されました。次いで2009年4月の一部改良で1.5L・FF車の燃費が向上すると共に、15XにSRSカーテンエアバッグシステムが標準装備されました。
続いて2010年12月に実施された一部改良では内外装デザインが変更されると共に、1.5L・FF車にエコドライブをサポートするECOモード機能が設定されました。そして2012年9月にフルモデルチェンジが実施され、現行E12型に移行しました。