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プジョー106 (1991-2003):同社のボトムレンジを担うモデルとして誕生

プジョー106 1996

プジョーは1991年9月、「205」の弟分になると同時に、同社のボトムレンジモデルを担うAセグメント・コンパクトカー「106」を発表しました。基本的なメカニズムは205譲りで、同社のこのセグメントのモデルとしては「104」が1988年に生産終了となって以来3年ぶりのリリースとなりました。

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空力特性に優れたボディ

3ドア及び5ドアハッチバックが用意されるボディは、外連味のないスタイリングと共にCd値0.31(※205は0.35)の優れた空力特性が備わっていました。ボディサイズは全長3,564mm×全幅1,590mm×全高1,367mmで、205に対し全長が短く全幅は若干ワイドなディメンションでした。又、ホイールベースは205より35mm短い2,385mmでした。

プジョー106 1996

駆動方式は205同様の横置きFFで、エンジンはまず1Lシングルキャブレター仕様(最高出力45hp)、1.1Lシングルキャブレター仕様(最高出力60hp)、1.4Lシングルキャブレター仕様(最高出力75hp)、同電子燃料噴射仕様(最高出力95hp)の直4SOHCガソリンと、1.4L直4SOHCディーゼル(最高出力51hp)が用意されました。

トランスミッションはガソリン1L/1.1Lに4速MTが、それ以外に5速MTが組み合わせられました。サスペンション形式は205と同様、フロントがマクファーソンストラット式、リアがレーリングアーム/トーションバー式による4輪独立懸架が採用されました。グレード体系は、ガソリンモデルは下から「XN」「XR」「XT」「XSi」、ディーゼルモデルは「XND」「XRD」「XTD」のラインナップでした。

高性能モデルを追加

そして1993年、ラリー競技参加用のベースモデルとして、軽量化を図った3ドアボディにガソリン1.3L直4SOHC電子燃料噴射仕様エンジン(最高出力98hp)を搭載する「ラリー」がリリースされました。次いで1994年、ガソリン1.6L直4SOHC電子燃料噴射仕様エンジン(最高出力103hp)を搭載する「XSi1.6」が追加され、翌1995年にはディーゼル車のエンジンが1.5L(最高出力58hp)に変更されました。

プジョー106 S16 1996

続いて1996年のフェイスリフトによりフェイズ2に移行すると共に、ガソリン1.6L直4DOHC16V電子燃料噴射仕様エンジン(最高出力118hp)を搭載するホットハッチ「GTi」が追加されました。同時に、ラリーはXSi1.6と同一のエンジンに置換され、更に1998年にはGTiと同一のエンジンに置換されました。そして、2003年をもって106の生産は終了となりました。

プジョー106 ラリー 1997

日本市場には、1995年3月にまず3ドア「XSi」が上陸し、1996年9月に3ドア「S16」(GTi相当)が、2002年9月にS16をベースに装備の充実を図った「S16リミテッド」が追加されました。いずれも左ハンドル仕様のみの設定で、装備面では全車にエアコンやAM/FMカセットステレオ、キーレスエントリー付き集中ドアロックなどが標準装備されました。

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