初代モデルが1992年にデビューした富士重工業のCセグメント車「スバル・インプレッサ」は、2000年8月に初のフルモデルチェンジを受け2代目モデルに移行しました。基本メカニズムやコンセプトが先代から受け継がれた一方、4ドアセダンと5ドアワゴン「スポーツワゴン」で路線の差別化が図られ、前者は3ナンバーボディのスポーティモデルが主力となりました。
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先代からフロントマスクを一新
ボディは衝突安全性を高めた設計が行われ、スタイリングは基本的なフォルムは先代譲りであった一方で、フロントマスクはヘッドランプ形状の変更などによりイメージが一新されました。更にセダンにはブリスターフェンダーが採用され、よりアグレッシブな雰囲気に変貌しました。
初期型のボディサイズはセダンが全長4,415mm×全幅1,740mm×全高1,440mm、スポーツワゴンが全長4,405mm×全幅1,695mm×全高1,465mmで、共に先代から一回り拡大されました。ホイールベースは5mm延長され2,525mmとなり、車両重量は100kg前後増加し1,180~1,430kgとなりました。サスペンション形式は4輪ストラット式を踏襲し、駆動方式も同様にFF及びフルタイム4WDが採用されました。
エンジンは先代からキャリオーバーされたフラット4で、1.5L SOHCのEJ15型と2L DOHC NA/ターボ/ツインスクロールターボのEJ20型が用意されました。最高出力/最大トルクはEJ15型が100ps/14.5kgm、EJ20型NAが155ps/20kgm、同ターボが250ps/34kgm、同ツインスクロールターボ・セダン用が280ps/40.2kgm、同スポーツワゴン用が280ps/38kgmでした。
トランスミッションは、1.5L/2L NAに5速MT又は4速トルコン式ATが、2Lターボに6速MTが組み合わせられました。初期のグレード体系は、セダンが2L NAの「20S」、同ターボの「WRX」、同ツインスクロールターボの「WRX STi」、スポーツワゴンが1.5Lの「I’s」「I’sスポルト」、2L NAの「20N」、同ターボの「20K」、同ツインスクロールターボの「STi」のラインナップでした。
そして2001年9月の一部改良で、フェイスリフトや装備の見直しなどが行われました。次いで2002年11月のマイナーチェンジでは、フェイスリフトやエンジンの改良などと同時にグレード体系が一部見直され、スポーツワゴン・STiに代わりシングルスクロールターボエンジン搭載のWRX(6速MT/4速トルコン式AT)が設定されました。
スバル インプレッサWRXのCM
高性能の限定車を設定
続いて2003年9月に実施された一部改良の際、セダンに5ナンバーボディの1.5L車が追加されると共に2L NAエンジン車が廃止されました。次いで2004年6月の一部改良で、シャシー性能の改良や内装デザインの変更などが実施されました。続いて2005年1月に、セダンにEJ20型ツインスクロールターボエンジンのアウトプットを最高出力320ps/最大トルク43kgmまで高めて搭載する限定車「S203」が設定されました。
次いで同年6月に実施された2度目のマイナーチェンジでは、「スプレッドウインググリル」と呼ばれるフロントグリルが採用されるなどエクステリア・デザインが一新されました。続いて2006年1月に、セダンにEJ20型ツインスクロールターボエンジンのアウトプットを最高出力320ps/最大トルク44kgmとして搭載する限定車「S204」が設定されました。
次いで同年6月に実施された一部改良の際に、スポーツワゴンに1.5Lフラット4DOHCのEL15型エンジン(最高出力110ps/最大トルク14.7kgm)搭載車が追加されました。そして2007年6月にフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。