1994年に初代モデルがデビューしたトヨタのクロスオーバーSUV「RAV4」は、2000年5月に実施されたフルモデルチェンジにより2代目モデルに移行しました。先代から基本コンセプトが受け継がれた一方で、プラットフォームやパワートレインは一新されました。又、主に北米市場からの要望に応える形でボディが拡大され、先代で難のあった居住性が改善されました。
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スタイリングはコンサバに
ボディタイプは先代同様3ドアと5ドアが用意され、スタイリングはデザインコンシャスだった先代に対し、ややコンサバティブな雰囲気となりました。先代に引き続き2つの販売系列店に割り振られる「L」と「J」の2タイプが存在し、それぞれ異なる意匠のフロントグリルが与えられる点も先代同様でした。
ボディサイズは全長3,760mm(3ドア)/4,155mm(5ドア)×全幅1,735mm(標準ボディ)/1,785mm(ワイドボディ)×全高1,670~1,690mmで、先代から全長・全幅・全高共に拡大され、ホイールベースは3ドアが+80mmの2,280mm、5ドアが+90mmの2,490mmとなりました。一方、車両重量は先代と同等の1,140~1,350kgに抑えられていました。2000
FF車と4WD車で異なるエンジンを搭載
サスペンション形式は、先代同様のフロント:ストラット式/リア:ダブルウィッシュボーン式が踏襲されました。駆動方式も先代同様FFとフルタイム4WDが用意され、エンジンはFF車には1.8L直4 DOHC VVT-iの1ZZ-FE型(最高出力125ps/最大トルク16.4kgm)が、フルタイム4WD車には2L直4直噴DOHC VVT-iの1AZ-FSE型(最高出力152ps/最大トルク20.4kgm)が搭載されました。
トランスミッションは4速トルコン式ATの他、2L車には5速MTも用意されました。グレード体系は、標準ボディ+FF/フルタイム4WDの「X」「エアロスポーツ」と、ワイドボディ+フルタイム4WDの「ワイドスポーツ」の3タイプが基本で、更に「X」にはオートエアコンや本革巻きステアリングホイールが装備される「Gパッケージ」が用意されました。
M/Cで内外装を変更
安全装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグシステム、EBD付きABS、ブレーキアシスト、ロードリミッター&プリテンショナー付きシートベルトが標準装備されました。そして2001年7月に、ISO FIX対応チャイルドシート固定専用バーが標準装備されました。次いで2003年8月のマイナーチェンジで、エクステリア面ではフロントマスクやリアコンビネーションランプの意匠変更が行われました。
又、インテリア面でもインパネやセンタークラスター、ステアリングホイールなどの意匠変更が行われました。同時に、1AZ-FSE型エンジンの環境性能が改善されると共に、スペックが最高出力155ps/最大トルク19.6kgmとなりました。そして2005年11月にフルモデルチェンジが実施され、3代目CA30W型に移行しました。