スバルのフラッグシップセダン/ワゴン「レガシィ」は、1989年に初代モデルがデビューし、1998年に登場した3代目モデルからセダンに「B4」のサブネームが付加されました。2014年10月に国内販売が開始された現行型は、レガシィとして通算6代目、レガシィB4としては4代目となり、先代からのキープコンセプトながら着実に総合的完成度が向上したモデルとなっています。
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新世代フロントマスクでリフレッシュ
スタイリングは、ボディフォルムは先代から大きなイメージチェンジはないものの、近年のスバル車のアイデンティティとなっているホークアイヘッドランプとヘキサゴングリルの採用により新鮮味が付加されています。ボディサイズは全長4,795mm×全幅1,840mm×全高1,500mmで、先代から全長が50mm、全幅が60mm拡大した一方、ホイールベースは不変の2,745mmとなっています。
車両重量は1,530kgで、ボディサイズ拡大や剛性アップの影響もあり、同一エンジン車同士の比較で先代から30kg増加しています。サスペンションは、前:ストラット式/後:ダブルウィッシュボーン式による4輪独立懸架を踏襲しながら、剛性アップが図られています。駆動方式は、先代同様「アクティブトルクスプリットAWD」と呼ばれるスバル独自のフルタイム4WDを採用します。
エンジンはNAに一本化
エンジンは2Lフラット4ターボが廃止され、2.5Lフラット4 NAに一本化されました。形式は先代同様のFB25型ながらおよそ8割のパーツが刷新され、スペックが僅かに向上し最高出力175ps/5,800rpm・最大トルク24kgm/4,000rpmとなった他、燃費も改善されました。トランスミッションは、6速マニュアルモード付CVTの「リニアトロニック」を採用します。
インテリア面では、筒型2連メーターの採用などによりインパネのデザインが大きく変わった他、ボディ拡大に伴い居住性の改善やラゲッジスペースの拡大が図られました。グレードはベースグレードと「リミテッド」の2種類で、後者は本革シート採用など豪華な内装となる他、1インチアップの18インチアルミホイール&タイヤの採用などにより差別化が図られます。
進化したアイサイトを装備
又、両グレードにステレオカメラによる安全運転支援システム「EyeSight」の最新バージョン「ver.3」が搭載されます。従来の「ver.2」よりも衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュブレーキ」や全車速追従機能付クルーズコントロールの性能が向上した他、新たにステアリングアシスト付の車線逸脱抑制装置「アクティブレーンキープ」やAT誤後進制御機能、ブレーキランプ認識制御などの新機能が追加されました。
レガシィB4の国内市場における人気は、北米市場のニーズに応えたボディサイズの影響もあり、もっと小さいサイズを求める国内向けに準備された「レヴォーグ」や「インプレッサ」などに主役の座を譲り、販売のメインからはやや外れた形となっています。