1989年に初代モデルがデビューした富士重工業の4ドアセダン/ステーションワゴン「スバル・レガシィ/レガシィツーリングワゴン」は、1993年10月に初のフルモデルチェンジが実施され2代目モデルに移行しました。先代から基本コンセプトを踏襲しつつ、ボディ剛性や居住性、動力性能の向上などが図られ、総合的な完成度に磨きが掛かったモデルとなりました。
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ボディサイズ、ホイールベースを拡大
スタイリングはウェッジシェイプのフォルムなど、先代から基本的なイメージが受け継がれました。初期型のボディサイズは、セダンが全長4,595mm×全幅1,695mm×全高1,385~1,405mm、ツーリングワゴンが全長4,670mm×全幅1,695mm×全高1,490mmで、共に先代から若干拡大されました。又、ホイールベースは共に50mm延長され2,630mmとなりました。
車両重量は大人一人分程増加し、1,130~1,420kgとなりました。サスペンション形式は4輪ストラット式を踏襲し、引き続きエアサスペンション装着車も設定されました。駆動方式は、先代の廉価グレードに設定のあったパートタイム4WDが廃止され、FF又はフルタイム4WDとなりました。エンジンは当初、2L及び2.2Lフラット4がラインナップされました。
用意されたのは、EJ20型SOHC NA仕様(最高出力125ps/最大トルク17.5kgm)と同DOHC NA仕様(最高出力150ps/最大トルク18.5kgm)、及び同DOHCツインターボ仕様(最高出力250ps/最大トルク31.5kgm)の2Lユニット3種類と、ツーリングワゴンのみに設定される2.2L SOHC NAのEJ22型(最高出力135ps/最大トルク19kgm)で、いずれも先代に搭載されたユニットの改良型でした。
トランスミッションは2Lには5速MT又は4速トルコン式ATが、2.2Lには4速トルコン式ATが組み合わせられました。そして翌1994年6月に、先代に用意されていた1.8Lフラット4SOHC NAのEJ18型エンジン(最高出力115ps/最大トルク15.7kgm)搭載グレードが復活しました。更に同年10月、2.5Lフラット4DOHC NAのEJ25型エンジン(最高出力160ps/最大トルク21.5kgm)搭載グレードが追加されました。
スバル レガシィツーリングワゴンのCM(1994)
新車情報’96 スバル レガシィツーリングワゴン
ビッグM/Cで完成度が更に向上
同時に、ツーリングワゴンのEJ22型エンジン搭載グレードは廃止されました。次いで1995年8月に、ツーリングワゴン2.5L車をベースにクロスオーバーSUV風に仕立てた「グランドワゴン」が追加されました。続いて1996年6月にビッグマイナーチェンジが実施され、プラットフォームやパワートレインのリファインなどを含む総合的な完成度向上が図られました。
エンジンは環境性能やドラバビリティの改善と共に、スペックがEJ18型が5ps/1kgm、EJ20型SOHCが10ps/1kgm、同DOHC NAが5ps/0.5kgm、同ターボMT車が30ps/3kgm、同AT車が10ps/1kgm、EJ25型が15ps/2kgそれぞれ向上しました。又、4WD車に4ABSが標準装備された他、セダン/ツーリングワゴンのトップグレードRS/GT-Bにビルシュタイン製ダンパーが採用されました。
次いで1997年8月にグランドワゴンが廃止され、それに代わるモデル「ランカスター」が発売されました。そして1998年6月にフルモデルチェンジが実施され、3代目レガシィ(BE/BH)系に移行しました。