富士重工業は1989年2月、3代目「スバル・レオーネ」の後継モデルとなる新型4ドアセダン/ステーションワゴン「スバル・レガシィ/レガシィツーリングワゴン」を発売しました。レオーネからプラットフォームやエンジンが一新されると共に、高性能グレードも用意されました。特にツーリングワゴンはヒットし、国内におけるステーションワゴンブームの火付け役となりました。
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ボディをレオーネから一回り拡大
ボディタイプは前述の2種類のみで、レオーネに設定のあった2ドアクーペとエステートバンは用意されませんでした。スタイリングは、レオーネから直線基調のボディラインを受け継ぎながら、ウェッジシェイプの採用などによりスポーティなイメージが加わったものとなりました。
初期型のボディサイズは、セダンが全長4,510mm×全幅1,690mm×全高1,385~1,395mm、ツーリングワゴンが全長4,600mm×全幅1,690mm×全高1,470~1,490mmで、共にレオーネから一回り拡大されていました。又、ホイールベースはセダン/ツーリングワゴン共に2,580mmで、レオーネから100mm以上延長されました。車両重量は1,060~1,370kgでした。
サスペンション形式は、レオーネのフロント:ストラット式/リア:セミトレーリングアーム式から4輪ストラット式に変更された他、新たにエアサスペンション装着車も設定されました。駆動方式は従来同様、FFとパートタイム及びフルタイム方式の4WDが設定され、エンジンは伝統のフラット4を踏襲しつつ、型式が変更され全車SOHC仕様となりました。
4WDターボ車も用意
当初用意されたのは、1.8L NAのEJ18型(最高出力110ps/最大トルク15.2kgm)と、2L NA及びターボのEJ20型(NA:最高出力150ps/最大トルク17.5kgm・ターボ:最高出力220ps/最大トルク27.5kgm)の3種類で、トランスミッションはそれぞれに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。
当初のトップグレードは、セダンが2Lターボエンジン+フルタイム4WDの「RS」、ツーリングワゴンが2L NAエンジン+フルタイム4WDの「VZエアサス」でした。そして同年10月に、セダン/ツーリングワゴンにEJ20型ターボエンジンを最高出力200ps/最大トルク26.5kgmにデチューンして搭載する「GT」が、セダンにRSの足回りを強化した「RSタイプR」が追加されました。
次いで1990年5月に、セダンにもツーリングワゴン同様に「VZ」「VZエアサス」が追加されると共に、RSタイプRをベースに専用チューニングされたエンジンやクロスレシオMTなどを採用したモータースポーツ用ベースモデル「RSタイプRA」が設定されました。続いて1991年6月のマイナーチェンジで、フロントマスクやリア廻りの意匠が変更されました。
同時に新グレードとして、AT向けにチューニングされたEJ20D型エンジンを搭載する「ブライトン」と、EJ20型エンジン又はこれもAT向けとなるEJ20E型エンジンを搭載する「VZタイプR」が追加されました。エンジンのスペックは、EJ20D型が最高出力125ps/最大トルク17.5kgm、EJ20E型が最高出力140ps/最大トルク18kgmでした。
更にツーリングワゴンには、2.2Lフラット4SOHCのEJ22型エンジン(最高出力135ps/最大トルク19kgm)を搭載する「ブライトン220」「ブライトン220エアサス」も追加になりました。そして1993年10月にフルモデルチェンジが実施され、2代目BD/BG系に移行しました。