トヨタ自動車は1996年12月、北米向けカムリとして1992年に誕生した「セプター」の後継モデルとなる「カムリ・グラシア」を発売しました。暫くの期間併売された日本国内専用モデルのV40型「カムリ」とは基本設計が異なり、上級セダン「ウィンダム」がベースの3ナンバーモデルでした。日本仕様はセダンとステーションワゴンがラインナップされ、セダンは後にグラシアのサブネームが廃止されました。
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V40型カムリより一回り大きいボディ
ボディサイズは全長4,760~4,775mm×全幅1,785mm×全高1,420~1,470mmでセプターに近く、V40型カムリに対しては全高を除き一回り大きいディメンションでした。ホイールベースはV40型カムリやセプターよりも若干長い2,670mmで、車両重量は1,390~1,530kgでした。サスペション形式は4輪ストラット式を踏襲し、駆動方式は当初FFのみの設定でした。
エンジン・ラインナップはV40型カムリとは異なり、2.2L直4DOHCの5S-FE型(最高出力140ps/最大トルク19.5kgm)と2.5L V6DOHCの2MZ-FE型(最高出力200ps/最大トルク25kgm)が用意されました。トランスミッションはMTの設定がなく、全車4速電子制御トルコン式ATが組み合わせられました。
グレード体系は、セダン/ステーションワゴン共に「2.2」「2.5」の2タイプが基本となる他、充実した装備を持つ「Sセレクション」(セダンは2.2のみに設定)、「Lセレクション」(ステーションワゴンのみに設定)、「Gセレクション」が設定されました。そして1997年6月に、ステーションワゴンにフルタイム4WDモデル「2.2Four」「2.5Four」が追加されました。
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M/Cと共にセダンの車名がカムリに
次いで同年12月に、セダンの特別仕様車として装備を一部簡略化して価格を下げた「コンフォートセレクション」と、フロントフォグランプや本革巻きステアリングホイール、6スピーカーなどを装備した「エクセレントセレクション」が設定されました。続いて1998年8月に、マイナーチェンジによりエクステリアデザインが一部変更されると共に、V40型カムリが生産終了となりました。
それに伴い、セダンのみ車名がカムリに変更されました。同時に、セダン2.2L車にフルタイム4WDグレード「2.2Four」が追加された他、セダン/ステーションワゴン2.2L車に装備を簡略化したエントリーグレード「Vセレクション」が追加されました。又、セダンのSセレクションとステーションワゴンのLセレクションは廃止されました。
次いで1999年8月に、ステーションワゴン2.2/2.5L車に「ツーリングエディション」が追加されました。そして2001年9月にフルモデルチェンジが実施され、XV30型に移行しました。
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