1980年にトヨタカローラ店及びビスタ店から発売されたミディアムセダン「セリカ・カムリ」は、1982年3月に実施されたフルモデルチェンジによりセリカの冠名が取れ「カムリ」となりました。2代目セリカ/カリーナをベースに開発されたセリカ・カムリと異なりオリジナル設計のモデルで、駆動方式もFRからFFへと変更されました。同時にカローラ店専用モデルとなり、ビスタ店からは姉妹車種の「ビスタ」が発売されました。
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ボディは基本的にカムリと共通
ボディタイプはセリカ・カムリ同様4ドアセダンのみの設定で、ボクシーなプロポーションを踏襲しつつ従来の4ライトウィンドウから6ライトウィンドウに変更されました。又、スラントノーズやフラッシュサーフェスボディーの採用により、Cd値0.37の空力特性を実現していました。ボディサイズは全長4,440mm×全幅1,690mm×全高1,395mmで、基本的に同一のボディを持つカムリより全長が僅かに長く設定されていました。
セリカ・カムリに対しては全幅が若干拡大された以外はほぼ同サイズで、ホイールベースも同一の2,600mmでした。又、車両重量はトップグレード「ZX」で1,045kgでした。サスペション形式は、フロントは従来同様のストラット式を踏襲する一方、リアは4リンク式及びセミトレーリングアーム式からストラット式に変更されました。
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パワートレインを一新
パワートレインは一新され、当初はカムリと共通の新開発された1.8L直4SOHCシングルキャブレター仕様の1S-LU型エンジン(最高出力100ps/最大トルク15.5kgm)と5速MTの組み合わせのみが用意されました。当初のグレード体系は、下から「LT」「XT」「SE」「ZX」の4タイプがラインナップされました。そして同年7月に、4速トルコン式AT車が追加されました。
追って翌8月に、2L直4SOHC EFI仕様の2S-ELU型エンジン(最高出力120ps/最大トルク17.6kgm)を搭載する「XT」「SE」「ZX」が追加されました。トランスミッションは、5速MTと電子制御4速トルコン式ATが用意されました。次いで1983年8月に、1.8L直4SOHCディーゼルターボの1C-TL型エンジン(最高出力73ps/最大トルク14.8kgm)搭載車が追加されました。
続いて1984年6月のマイナーチェンジでフェイスリフトが実施されると共に、2L直4DOHCの3S-GELU型エンジン(最高出力160ps/最大トルク19kgm)を搭載する「XS」及び「ZX」が追加されました。同時に、1.8L車のエンジンがセントラルインジェクション仕様の1S-iLU型(最高出力105ps/最大トルク16.3kgm)に置換されました。
又、グレード体系も見直されSEに代わり「XE」が設定された他、特別仕様車として設定されていた「XTサルーン」がカタログモデルに昇格しました。更に同年8月には、ディーゼルターボ車のエンジンが2Lの2C-TL型(最高出力88ps/最大トルク18kgm)に置換されました。そして1986年8月にビスタと共にフルモデルチェンジを受け、V20型にバトンタッチされました。
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