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トヨタ パブリカ (初代 1961-1969):国民車構想に準じた設計思想により開発された大衆車 [P1♯/P2♯]

トヨタ パブリカ (初代 1961)

トヨタ自動車は1961年6月、主力小型乗用車「コロナ」の下位に位置する新たなエントリーモデルとして、4人乗りの大衆車「パブリカ」を発売しました。当時通産省で構想していた国民車構想をベースにそれよりワンランク上の性能を目指して開発され、軽自動車と小型車の間を埋める画期的な車種となりました。

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フルモノコック・ボディを採用

トヨタ パブリカ (初代 1961)

ボディタイプは当初3ボックス型の2ドアセダンのみが設定され、全長3,580mm×全幅1,415mm×全高1,380mm、ホイールベース2,130mmというコンパクトなボディディメンションであったものの、必要十分な居住性や独立したトランクスペースなど、ミニマムトランスポーターに求められる最低限のユーティリティは備えていました。

トヨタ パブリカ (初代 1961)

又、当時の国産車としては先進的なフルモノコック・ボディを採用した事により、車両重量580kgと極めて軽量に仕上げられている点が特徴でした。サスペンション形式はフロントがダブルウィッシュボーン/トーションバー式、リアがリジッド・リーフ式という手堅い機構で、駆動方式も冒険を避け堅実なFR方式が採用されました。

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空冷エンジンを搭載

トヨタ パブリカ デラックス (初代 1962)

エンジンは当初、専用に開発された700cc空冷水平対向2気筒 OHVのU型(最高出力28ps/最大トルク5.4gm)が搭載されました。トランスミッションは2速以上がフルシンクロの4速MTが組み合わせられ、最高速度110km/hの動力性能と31km/Lの燃費性能を発揮しました。当初はモノグレードで、装備面ではラジオやヒーター、燃料計、サイドミラーなども備わらない質素な仕様でした。

トヨタ パブリカ (初代 1962)

そして1962年に、2速トルコン式AT「トヨグライド」仕様と、3ドア・2ボックス型ボディを持つバンが追加されました。しかしながら、次いで翌1963年、販売促進の為セダンにラジオやヒーター、リクライニングシート、クロームメッキモールなどが備わる上級グレード「デラックス」が追加されました。それに伴い、従来のモデルは「スタンダード」と名付けられました。

初代パブリカのCM (1963)

1966年にコンバーチブルの追加とフェイスリフト

トヨタ パブリカ (初代 1966)

更に同年4座オープンモデルのコンバーチブルが、追って1964年2月にトラックが追加されました。次いで同年9月にマイナーチェンジが実施され、エンジンの最高出力が32psに向上すると共にドアアウターハンドルが安全性に配慮したデザインに変更されました。同時に、バンにもデラックスが追加されました。続いて1966年のビッグマイナーチェンジで、フェイスリフトが実施されました。

トヨタ パブリカ (初代 1966)

同時にエンジンが800ccに拡大された2Uシリーズとなり、セダンには2U-C型(最高出力36ps)が、バンには2U-B型が、コンバーチブルにはツインキャブレター仕様の2U型(最高出力45ps)がそれぞれ搭載されました。又、コンバーチブルのメーターパネルのデザインが一新され、新たにタコメーターや油圧計が装備されました。

パブリカ コンバーチブル

次いで1968年、セダンに2U型エンジン搭載のスポーティグレード「スーパー」が設定されました。そして1969年4月にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。

後継モデル:2代目パブリカ

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