トヨタ自動車は2003年9月、7人乗りの新型コンパクトミニバン「シエンタ」を発売しました。「小粋でユースフルな7人乗り」をテーマに開発され、両側後席用スライドドア仕様の5ドアボディによる使い勝手の良さと共に、ミニバンとしてトップレベルとなるCd値0.3の空力特性を実現するなど、走行性能や燃費性能にも配慮が行われました。
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ロングホイールベースが特徴
プラットフォームはフロント部分が「ファンカーゴ」と、リア部分が「カローラスパシオ」と共通で、ボディはショートノーズ・ロングルーフのプロポーションを持つ2ボックス型でした。ボディサイズは全長4,100mm×全幅1,695mm×全高1,670~1,680mmで、ファンカーゴとカローラスパシオの中間程度のディメンションを持っていました。
ホイールベースはそれらの車種より長い2,700mmに設定され、車両重量は初期型で1,210~1,320kgでした。駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション形式はフロントがストラット式で、リアはFF車にトーションビーム式が、4WD車にダブルウィッシュボーン式が採用されました。
エンジンは1.5L直4DOHCの1NZ-FE型のみの設定で、最高出力/最大トルクはFF車用が110ps/14.4kgm、4WD車用が105ps/14.1kgmでした。トランスミッションはFF車にCVTが、4WD車に4速トルコン式ATが組み合わせられました。グレード体系は、当初下から「X Eパッケージ」「X」「G」の3タイプがラインナップされました。
室内はセンターメーター方式のインパネが採用された他、2-3-2配列のシートには乗り降りを容易にするウォークインモードが備わっていました。そして2004年2月の仕様変更で全車「平成17年基準排出ガス規制50%低減レベル」を取得し、同年12月には特別仕様車「Xリミテッド」及び「Xリミテッドナビパッケージ」が設定されました。
次いで2005年8月の一部改良により、FF車が「平成17年基準排出ガス規制75%低減レベル」を取得しました。続いて2006年5月のマイナーチェンジによりエクステリアデザインやシート表皮が変更されると共に、Xにエアロパーツを装着した「X Sエディション」が追加され、X Eパッケージは廃止されました。次いで2007年6月、特別仕様車Xリミテッドが再度設定されました。
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トヨタ シエンタのCM
一旦販売終了となるも翌年に復活
そして2010年11月に一旦販売終了となったものの、翌2011年5月にマイナーチェンジが施された上で復活を果たしました。従来から内外装デザインが変更されると共に、X Sエディションに代わり「X Lパッケージ」が設定されました。更に、専用の内外装の採用により差別化を図った新グレード「DICE」が追加されました。次いで2012年4月には、特別仕様車「DICEリミテッド」が設定されました。
続いて2013年9月の一部改良により、全車にプロジェクター式ヘッドランプが、FF車に横滑り防止装置「VSC」とトラクションコントロールシステムが標準化されました。そして2015年7月にフルモデルチェンジが実施され、現行モデルに移行しました。
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