初代モデルが1966年にデビューした日産の大衆車「サニー」は、1970年1月にフルモデルチェンジを実施し2代目モデルに移行しました。最大のライバルである「トヨタ・カローラ」に対抗する為、先代からボディサイズと排気量を拡大し上級志向を強めた事が特徴でした。又、テレビCMでの「隣の車が小さく見えます」というキャッチコピーは物議を醸しました。
ボディタイプは先代同様、乗用モデルの2ドア/4ドアセダンと2ドアクーペ、商用モデルのバンとピックアップトラックがラインナップされました。スタイリングは直線基調のボクシーなフォルムを踏襲しながらも、ややグラマラスなイメージに変貌しました。セダン/クーペのボディサイズは、全長3,825~3,830mm×全幅1,495~1,515mm×全高1,350~1,390mmで、先代から一回り拡大されました。
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先代からフロントサスペンションを変更
ホイールベースは20mm延長され2,300mmとなり、初期型の車両重量は665~710kgで先代から僅かに増加しました。サスペンションは、フロントが先代のダブルウィッシュボーン/横置きリーフ式からマクファーソンストラット/コイル式に改められ、リアはリジッド/リーフ式が踏襲されました。駆動方式はFRを踏襲し、エンジンは排気量を200cc拡大した1.2L直4OHVのA12型が採用されました。
まずシングルキャブレター仕様(最高出力68ps/6,000rpm・最大トルク9.7kgm/3,600rpm)がリリースされ、追って同年4月にSUツインキャブレター仕様(最高出力83ps/6,000rpm・最大トルク10kgm/4,000rpm)が追加されました。トランスミッションは、発売当初は4速MTのみの設定でした。装備面では、クラス初のオートベンチレーションシステムを採用した事が特徴でした。
日産 サニーのCM
1.4Lエンジン搭載のエクセレントを追加
グレード体系は、下からシングルキャブレター仕様の「スタンダード」「デラックス」「スーパーデラックス」「GL」、ツインキャブレター仕様の「GX」の全5タイプが設定されました。そしてカローラの1.4Lモデルに対抗すべく、1971年4月に1.4L直4SOHCのL14型エンジンを搭載し、ホイールベースを40mm延長した「エクセレント」シリーズが追加されました。
ボディタイプは4ドアセダンと2ドアクーペが用意され、専用デザインのエクステリアが与えられました。エンジンのスペックは、シングルキャブレター仕様が最高出力85ps/6,000rpm・最大トルク11.8kgm/3,600rpm、SUツインキャブレター仕様が最高出力95ps/6,400rpm・最大トルク12.4kgm/4,000rpmでした。
次いで1972年1月に1200セダンを中心にしたマイナーチェンジが実施され、同年3月には1200/エクセレント1400「GX」に3速トルコン式AT仕様が追加されました。更に同年8月、「1200GX」に5速MT仕様(5速のギア比が1.00の直結クロスレシオ型)が追加されました。そして翌1973年5月にフルモデルチェンジが実施され、3代目B210型にバトンタッチされました。
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