1990年に小型セダン「プリメーラ」のステーションワゴン/ライトバン版として誕生した日産自動車の「アベニール」は、1998年8月に初のフルモデルチェンジが実施され2代目モデルに移行しました。プリメーラとは別設計になると共にバンの「アベニールカーゴ」が廃止され、ワゴンは先代後期型で付加された「サリュー」のサブネームが廃止されました。
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4種類のエンジンラインナップでスタート
スタイリングは先代よりやや丸みを帯びたものとなり、ボディサイズは全長が若干拡大され全長4,650~4,685mm×全幅1,695mm×全高1,450~1,490mmとなりました。ホイールベースは70mm延長され2,620mmとなり、車両重量も増加し1,300~1,480kgとなりした。サスペンション形式はフロントは先代同様のストラット式を踏襲する一方、リアはマルチリンク式に変更されました。
駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定され、エンジンは当初1.8L直4DOHC NAのQG18DE型(最高出力125ps/最大トルク16.4kgm)、2L直4DOHC NAのSR20DE型(最高出力140ps・145ps/最大トルク18.2kgm)、同ターボのSR20DET型(最高出力230ps/最大トルク28kgm)のガソリン3種類と、2L直4SOHCディーゼルターボのCD20ET型(最高出力91ps/最大トルク19.5kgm)が用意されました。
トランスミッションは、1.8Lに5速MT/4速トルコン式ATが、2LガソリンNAにCVT(FF)/4速トルコン式AT(4WD)が、同ターボ及びディーゼルに4速トルコン式ATが組み合わせられました。安全装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグシステムやABS、ブレーキアシストなどが標準化されました。
発売当初のグレード体系は、1.8Lガソリン/2LガソリンNA/2Lディーゼルの「サリューJ」「サリューX」、2LガソリンNAの「サリューZ」、専用フロントマスクが備わる2Lガソリンターボの「GT4-S」「GT4-Z」がラインナップされた他、オーテックジャパンが手掛ける2Lガソリンターボ搭載の特装車「ライダー」が設定されました。
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日産 アベニールのCM
M/Cで内外装やラインナップを変更
そして2000年5月のマイナーチェンジで全車のフロントマスクがGT4系と同一のデザインに統一されると共に、インパネのデザインが一新されました。同時に、SR20DEエンジンのアウトプットが最高出力145ps/最大トルク19kgmに向上すると共に、同エンジンを搭載する4WD車はシステム変更と共にトランスミッションがCVTに変更されました。
又、ディーゼル車がカタログ落ちした他、1.8Lに設定のあった5速MT仕様が廃止になりました。更にグレード体系も見直され、1.8L/2L NAの「サリューX」「サリューSi」、2Lターボの「GT4-Si」「GT4-V」のラインナップとなりました。続いて同年10月、大径タイヤの採用などにより最低地上高を高めると共に、専用フロントバンパーなどが装備されるクロスオーバー風グレード「ブラスター」が追加されました。
次いで2002年8月のマイナーチェンジで2L NA車のエンジンがQR20DE型(最高出力150ps/最大トルク20.4kgm)に置換されると同時に、GT4系とブラスター・FF仕様がカタログ落ちしました。又、4WD車のトランスミッションが4速トルコン式ATに戻されました。そして2005年9月に後継車種が発売される事もなく生産終了となり、アベニールの車名は日産のラインナップから消滅しました。
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