日産自動車は1990年5月、先行してリリースした小型セダン「プリメーラ」のステーションワゴン/ライトバン版となる「アベニール/アベニールカーゴ」を発売しました。プラットフォームやパワートレインなど基本コンポーネンツをプリメーラと共有する他、スタイリングも共通のデザインポリシーで纏められていました。
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当初はFF車のみを設定
初期型のボディサイズは全長4,460mm×全幅1,695mm×全高1,460mmで、プリメーラよりも全長と全高が若干大きいディメンションでした。ホイールベースはプリメーラと共通の2,550mmで、車両重量は1,110~1,210kgでした。サスペンション形式もプリメーラと同一のフロント:ストラット式/リア:トーションビーム式で、駆動方式は当初FFのみの設定でした。
エンジンは当初、1.8L直4DOHCのSR18Di型(最高出力110ps/最大トルク15.3kgm)と2L直4DOHCのSR20DE型(最高出力140ps/最大トルク18.2kgm)のガソリン2種類が用意され、トランスミッションはそれぞれに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。発売時のワゴンのグレード体系は、1.8Lの「タイプei」「タイプbi:」「タイプsi:」と2Lの「タイプ2.0si:」がラインナップされました。
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4WD車やディーゼル車を追加
そして同年10月に、2Lエンジン+4速ATのパワートレインを搭載し、5リンク式リアサスペンションを採用したフルタイム4WDグレード「タイプ2.0si:アテーサ」が追加されました。次いで1993年1月のマイナーチェンジで、フェイスリフトと共に1.8L車のエンジンをSR18DE型(最高出力125ps/最大トルク16kgm)に置換、2L車のエンジンも改良を受け最高出力が5ps向上しました。
同時に、本革シート&運転席パワーシートや本革巻ステアリングホイール、電子制御アクティブサウンドシステムなどが装備される最上級グレード「タイプ2.0ef」「タイプ2.0efアテーサ」が追加されました。更に、2L直4SOHCディーゼルターボのCD20T型エンジン(最高出力91ps/最大トルク18.8kgm)+4速ATを搭載する「タイプsi:」「タイプ2.0ef」がラインナップに加わりました。
次いで同年12月、タイプ2.0si:アテーサをベースに装備を簡略化した「サリュー!」が追加されました。続いて1994年11月、グレード体系見直しによりタイプei:がカタログ落ちすると共に、ディーゼル車にタイプbi:が追加されました。次いで1995年8月にワゴンのビッグマイナーチェンジが実施され、フロント廻りの意匠刷新と共に車名が「アベニールサリュー」に変更されました。
同時に、2L直4DOHCガソリンターボのSR20DET型エンジン(最高出力210ps/最大トルク28kgm)+4速AT搭載車が追加された他、全車に運転席SRSエアバッグシステムが標準化されました。又、グレード体系も一新され、1.8L/2Lディーゼルの「サリューB」「サリューX」、2LガソリンNAの「サリュー!」「サリューX」、同ターボの「サリュー!GTターボ」「サリューX GTターボ」のラインナップとなりました。
日産 アベニールのCM
そして1998年8月にフルモデルチェンジが実施され、再びアベニールの車名に回帰した2代目モデルに移行しました。
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