三菱 リベロ 1995
三菱自動車工業は1992年5月、「ミラージュワゴン/バン」及び「ランサーワゴン/バン」の後継モデルとなる新型ステーションワゴン/バン「リベロ/リベロカーゴ」を発売しました。当時のワゴンブームを意識して開発されたモデルで、ワゴンのリベロにはライバル車種に対抗する為ターボエンジン搭載グレードやRV車テイストのグレードも用意されました。
先代からリアサスペンションを変更
スタイリングは直線基調の先代モデルと異なり、やや丸みを帯びたフォルムが採用されると共に、一部グレードにルーフレールが装着された事が特徴でした。初期型のボディサイズは全長4,270mm×全幅1,680mm×全高1,470～1,515mmで、先代モデルから一回り拡大されると共に、ホイールベースも100mm以上延長され2,500mmとなりました。
三菱 リベロ 1995
サスペンション型式はフロントはマクファーソンストラット式を踏襲し、リアはトレーリングアーム独立懸架式からトーションビーム・リジッド式に変更されました。駆動方式は従来同様FF及びフルタイム4WDで、エンジンはリベラにはまず1.8L直4SOHCガソリンの4G93型が用意され、追って同年7月に2L直4SOHCディーゼルターボの4D85型が追加されました。
スペックは前者が最高出力120ps/最大トルク16.2kgm、後者が最高出力88ps/最大トルク18kgmで、トランスミッションはそれぞれに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。一方、リベロカーゴには1.3L直4SOHCの4G13型エンジンが採用されました。リベラのグレード体系は、当初ガソリン/ディーゼル共に「X」のモノグレード設定でした。
三菱 リベロ 1995
そして1994年1月、リベラに4G93型DOHCターボ仕様エンジン(最高出力205ps/最大トルク28kgm)を搭載し、4輪ディスクブレーキが装備されるスポーティグレード「GT」が追加されました。次いで1995年9月に、リベラのガソリンNA/ディーゼル車にハイルーフ仕様の「モンテ」が追加された他、GTの4G93型ターボエンジンのスペックが最高出力215ps/最大トルク29kgmに向上しました。
改良により安全装備を強化
続いて1996年10月の一部改良で、全車にABSと運転席SRSエアバッグシステムが標準装備されました。同時に、リベラに廉価グレードとして1.5L直4SOHCの4G15型エンジン(最高出力91ps/最大トルク12.4kgm)を搭載する「MVVワゴン」、1.6L直4SOHCの4G92型エンジン(最高出力110ps/最大トルク14.5kgm)を搭載する「V」、4D85型エンジン搭載の「XL」が追加されました。
三菱 リベロ 1995
次いで1997年10月の一部改良の際に、リベラVをベースにフロントグリルガードやツートーンボディカラーを採用したRVテイストのグレード「グリーンフィールド」が追加されました。そして1997年7月にリベラのディーゼル車が廃止され、残るガソリン車は2000年11月に後継モデル「ランサーセディアワゴン」の発売に伴い生産終了となりました。
一方、リベラカーゴはその後も生産が継続されたものの、2002年に「ランサーカーゴ」に後を譲り生産終了となりました。
