フォルクスワーゲンは1975年3月、前年にアウディ・ブランドからリリースしたコンパクトカー「50」の姉妹車種であると同時に、同社のエントリーモデルとして位置付けられる「ポロ」を発売しました。兄貴分にあたる「ゴルフ」よりも小型軽量なボディに小排気量エンジンが搭載され、優れたトータルバランスや経済性などにより同クラスのベンチマーク的な存在となりました。
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スタイリングはアウディ50と共通
ボディタイプは当初3ドアハッチバックのみの設定で、ゴルフに類似した直線基調のスタイリングは、エンブレムの相違を除きアウディ50と共通でした。ボディサイズは全長3,512mm×全幅1,559mm×全高1,344mmで、ゴルフよりも一回り小さく、ホイールベースはそれより65mm短い2,335mmでした。又、車両重量は685kgで、ゴルフよりも60kg以上軽量に抑えられていました。
サスペンション形式は、ゴルフと同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:トレーリングアーム式で、駆動方式も同様にFFが採用されました。エンジンは当初、このモデルの為に開発された0.9L直4SOHCシングルキャブレター仕様(最高出力41ps)が搭載され、4速MTを介しての最高速度はタイプ1(ビートル)を凌ぐ135km/hに達しました。
エンジンのバリエーションを拡充
その他の機構面では、ラック&ピニオン式のステアリング形式や、フロント:ディスク式/リア:ドラム式のブレーキ形式はゴルフ譲りでした。又、ホイール&タイヤは4.5J×13+135SR13で、タイヤサイズはゴルフと同一ながら、ホイールは0.5J幅の狭い物が装着されました。そして翌1976年に、アウディ・50と共通の1.1L直4SOHCシングルキャブレター仕様エンジン(最高出力50ps)搭載車が追加されました。
最高速度は、0.9Lモデルを7km/h凌ぐ142km/hに向上ました。続いて1977年には、3ボックス型2ドアセダンの派生モデル「ダービィ」が発売されました。ポロにトランクルームを付け足したようなスタイリングを備え、全長は350mm程延長されました。次いで1979年、ダービィに用意された1.3L直4SOHCシングルキャブレター仕様エンジン(最高出力60ps)搭載車が追加されました。
最高速度は154km/hまで向上した他、新グレードとして同エンジンを搭載するスポーティグレード「GT」が設定されました。更に同年のマイナーチェンジにより、フロントグリルの意匠変更やヘッドランプの形状変更(丸型2灯式→角型2灯式)、バンパーの変更(スチール製→樹脂製)、インパネの意匠変更が実施されました。
そして1981年にフルモデルチェンジが実施され、2代目86C型に移行しました。
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