三菱自動車は1976年11月に、「ギャランGTO」及び「ギャラン・ハードトップ」の後継モデルとなる2ドアハードトップ「ギャランΛ」を発売しました。昭和51年排出ガス規制が適用された為性能面では平凡であったものの、アメリカ製スペシャリティクーペの影響を受けたスタイリングや、国産車初となる一本スポーク式ステアリングの採用などインパクトある内外装デザインが特徴でした。
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個性的なディテール
エクステリア・デザインは、曲線が取り入れられていたギャランGTOやギャラン・ハードトップとは異なり、直線基調のシャープな雰囲気に纏められていました。又、角形4灯式ヘッドランプと大型バンパーを採用したフロントマスクや、サイドまで回り込んだ「ラップラウンドリアウィンド」、ロールバーをイメージした「ロールバールーフ」及びリアピラーなど、個性的なディテールを備えていました。
ボディサイズは全長4,650mm×全幅1,675mm×全高1,330mmで、ギャランGTO/ハードトップから全長・全幅が大幅に拡大され、ホイールベースも100mm近く長い2,515mmに設定されていました。サスペンション形式は、フロントは従来同様のマクファーソンストラット式を踏襲し、リアはリーフ・リジッド式から4リンク/コイル・リジッド式に変更されました。
ブレーキは4輪ディスク式が奢られた他、当時としてはワイドなタイヤを履く事も特徴でした。駆動方式はFRを踏襲し、エンジンは発売当初は昭和51年排出ガス規制に適合する2L直4SOHC の4G52型のみの設定でした。シングルキャブレター仕様とツインキャブレター仕様が用意され、スペックは前者が最高出力105ps/最大トルク15.5kgm、後者が最高出力115ps/最大トルク15.5kgmでした。
三菱 ギャランΛのCM
エンジン・ラインナップを拡大
インテリアはラグジュアリーな雰囲気に仕上げられると共に、ラウンドした形状のインパネに6眼式メーターが備わるなど、スポーティなムードも併せ持っていました。そして1977年6月に、1.6L直4SOHCの4G32型エンジンを搭載するグレード「1600SL」及び「1600GS」が追加されました。前者がシングルキャブレター仕様、後者がツインキャブレター仕様でした。
次いで1977年6月に、2Lシングルキャブレター車が昭和53年排出ガス規制に適合しました。続いて1978年3月に、カープラザ系列店よりエクステリアを一部変更した姉妹車種「ギャランΛエテルナ」が発売されました。追って翌4月、昭和53年規制に適合しない「1600GS」と「2000GSR」が廃止されました。次いで1979年5月に、2.6L直4SOHCのG54B型エンジンを搭載する「2600スーパーツーリング」が追加されました。
そして1980年5月にフルモデルチェンジ実施され、2代目A16型にバトンタッチされました。
後継モデル:2代目ラムダ
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